研究課題/領域番号 |
09771272
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石原 豊 名大, 医学部, 助手 (70273232)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | VEGF / 血管増殖因子 / 着床 / 子宮内膜 |
研究概要 |
1)着床期の血中のVEGF濃度の測定 着床因子としてVEGFが必要であるとの仮定を証明するために、体外受精一胚移植を受けた患者の血清を用い、ラジオイムノアッセイにてVEGF濃度を測定した。その結果、胚移植後5日日の時点で患者の血中VEGF濃度は、着床が成立した症例で91.8+一40.0pg/mlであり、着床しなかった症例の62.9+-20.7pg/mlに比し、有為に高値であることが分かった。また、胚移植後12日日の血中VEGF浪度は、着床症例で、97.7+-42.2pg/mlと増加したのに対し、着床しなかった症例では56.1+-22.0と減少傾向を示した。 2)頚管粘液中のVEGF濃度の測定 上記の症例について、着床の起こる子宮内膜でのVEGF濃度を反映する指標として、頚管粘液中のVEGF濃度を測定した。VEGF濃度は936pg/mlから10725pg/mlと、いずれの症例でも血中に比してはるかに高かった。 3)正常子宮内膜でのVEGFmRNAの確認 子宮内膜でのVEGF発現の証明として、手術による摘出子宮から内膜組織を得て、VEGFmRNAのノザンブロッティング法による確認をした。また、将来的に微量な検体でのVEGFmRNAの発現を調べるための予備実験として、定量的RT-PCR法を実施し、ノザンブロッティング法との相関を調べた。
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