研究課題/領域番号 |
09771273
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
箕浦 博之 三重大, 医学部, 助手 (70242964)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 着床 / 子宮内膜 / 脱落膜下 / cDNAクローニング |
研究概要 |
着床は、胞胚が内膜上皮と接着した時に始まり、トロホブラストが内膜上皮に侵入し、胚全体が子宮内膜に包まれるまでの一連のの過程である。着床前には、胞胚と子官内膜は互いにシグナルを交換しつつ着床の準備を整える。そのシグナル交換の過程で、子宮内膜上皮細胞と子宮内膜間質を構成する種々の細胞は機能的・形態的変化を遂げ、初期胚受容能を獲得する。母児間シグナルの本体としては、最近血小板活性化因子やプロスタグランヂン等の生理活性脂質・サイトカイン・成長因子等が有力視されているが、現在なお不明な点が多い。 本研究は、着床前後期の子宮内膜において発現する遺伝子の検索を目的としている.6週齢のICR系雌マウスの偏側卵巣を摘出し、2週間後正常の性周期の獲得を膣粘膜の所見より確認し同系の雄マウスを交配した.膣栓形成日を妊娠第1日とし妊娠4日目〜6日目に犠牲剖検し、両側子宮を摘出しそれぞれよりAGPC法およびOligo(dT)ラテックス法を用いてPolyA^+RNAを調整diffe- rencia1 PCR法により妊娠側子宮の特異的に発現する遺伝子のcDNAクローニングを試みた.10種以上のクローンが検出された.これらのクローンにつき、着床前後期におけるmRNA量を検討したところ異なる発現動態を示すいくつかの群に分けられた.すなわち、マウス初期胚が子宮腔内にいたると予想される妊娠4日目より以前の第2日目〜3日目にすでに発現の増加を認める群、第5日目より発現を認め以後第7〜第8日目にプラトーに達し以後発現を維持する群、着床が成立する妊娠5日目に特異的に発現し以後非妊娠時のレベルまで低下する群である.現在第3群を中心に更なる検討を進めている.
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