研究課題/領域番号 |
09771275
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大道 正英 大阪大学, 医学部, 助手 (10283764)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | MAP kinase / 子宮筋収縮 / オキシトシン / プロスタグランジン / エンドセリン / カルシウム / MEK inhibitor / SOS |
研究概要 |
ヒト妊娠子宮筋の初代培養細胞において、MAP kinase pathwayの特異的な阻害剤であるMEK inhibitorはオキシトシンによるSOSの燐酸化には影響せずMAP kinase活性化を抑制した事より、MEK inhibitorがSOSとMAP kinaseとの間に作用する事を確かめた。さらに子宮筋収縮を等尺性張力によって評価する懸垂実験を用いて、MAP kinase path wayがオキシトシンによる妊娠子宮筋収縮のメカニズムの一旦を担っているかについて検討を加えた。MEK inhibitor前投与によるオキシトシンの妊娠子宮筋収縮への影響は部分的ではあるものの有意に抑制された。従来細胞内カルシウムイオン濃度上昇が子宮筋収縮に関与すると言われているので、MEK inhibitorのオキシトシンによる細胞内カルシウムイオン濃度変動に影響を及ぼすか否かを検討した。MEK inhibitor前投与してもオキシトシンによる細胞内カルシウムイオン濃度上昇には影響を与えなかった。以上の事よりオキシトシンによるカルシウムイオンに依存しない子宮筋収縮にMAP kinase path wayが関与している事を確かめた。また妊娠子宮筋収縮作用のあるプロスタグランジン、エンドセリンもヒト妊娠子宮筋の初代培養細胞でMAP kinase path wayを活性化し、MEK inhibitorがこれらによる妊娠子宮筋収縮に関与している事を確かめた。
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