研究課題/領域番号 |
09771276
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
山本 敏也 阪大, 医学部, 助手 (80283787)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | トロホブラスト / 分化 / ヒト絨毛性ゴナドトロピン / 転写 / 上皮成長因子 |
研究概要 |
トロホブラストの分化に伴うhCG-α遺伝子の転写活生化に必要なhCG-αプロモーター上のcis-element及びtrans-elementの同定のために、まず種々の長さのhCG-αプロモーターにCATリポーター遺伝子をつないだdeletion mutantを作製した。それらをRcho-1細胞に安定導入し、得られた細胞に上皮成長因子(EGF)を作用させCAT活性を測定した。EGFを6日間作用させたところ2.7倍のhCG-α遺伝子転写活性の上昇が認められたが、deletion mutantを用いた検討によりCRE(cAMP response element)が、hCG-αプロモーター上のEGF応答領域であることを明らかとした。さらに、CREにmutationを入れたhCG-αプロモーター・CATリポーター遺伝子を用い、EGFによるhCG-α遺伝子の活性化におけるCREの重要性を確認した。次に、EGF応答領域に結合する転写因子の解析をゲルシフト法、ウエスタン法、サウスウエスタン法にて行ったところ、CREB(CRE-binding protein)がEGFによるhCG-αプロモーター活性化に関与していることが判明した。さらにその活性化には、Protein kinase C pathwayを用いたCREBのリン酸化機構が重要であることも明らかとした。以上より、トロホブラストの分化に伴うEGFによるhCG-α遺伝子の活性化機構の詳細が明らかとなった。
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