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HPVトランスジェニックマウスを用いた子宮頚癌の発癌機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09771308
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 産婦人科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

淡路 正則  順天堂大, 医学部, 助手 (30184302)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードHPV(ヒトパピローマウィルス) / トランスジェニックマウス / 子宮頚癌
研究概要

子宮頚癌組織にヒト・パピローマウィルス16型(HPV16)が高率に存在するといわれているが,その発癌における分子機構はいまだに解明されていない.この研究のためにはよいモデル動物が必要であり,トランスジェニックマウスは非常に有効なアプローチの手段である.HPV DNAを導入したトランスジェニックマウスを作成したとの報告は散見されるが,発生した腫瘍は睾丸腫瘍のみであり,婦人科癌の発生は認められていない.そこで,我々がすでに行ってきているトランスジェニックマウスの作成過程において,HPVゲノムDNAと種々のプロモーターを組み込み,子宮頚部組織にHPV遺伝子の発現が高く,かつ子宮頚癌が発生するsusceptibilityの高いstrainを作成し,その個体を利用して発癌にいたる宿主側の種々の遺伝子の変化を調べることにより,HPVによる発癌機構を解明することを目的として本実験系を計画した.
マイクロインジェクション法を用いてマウス受精卵の雄性前核に外来遺伝子を導入することによってトランスジェニックマウスを作成する.導入する遺伝子の種類によっては,組み込まれた段階でその遺伝子が致死的な作用を示すために個体まで発生しないことがある.我々が行ってきているトランスジェニックマウスの作成過程においても,HPVゲノムが致死的な作用を持たず,個体まで発生し得るということを示すために,まず発癌性がもっとも高いといわれているHPV16E6・E7遺伝子のみを導入したトランスジェニックマウスを作成したところ,その個体発生が確認できた.
国内外の報告では,これまで作成されたHPVトランスジェニックマウスにおいて,婦人科癌の発生は認められていない.そこで次に,遺伝子導入の際,癌発症に影響する重要な因子のひとつである,導入遺伝子の組織特異性を制御するための組織特異的発現調節因子(エンハンサー・プロモーター)を同時に組み込むことにした.HPVゲノムで細胞の癌化を引き起こす上で重要な役割を演じていると考えられるE6・E7遺伝子をマウスの子宮頚部組織で発現させるために,エストロゲンレセプターをプロモーターとしてHPVゲノムと混合し,マウスの胚にmicroinjectionを行った.しかし,今のところトランスジェニックマウスの発生はみられず,現在実験継続中である.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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