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鼻腔誘発気道反射の脳幹内神経機構

研究課題

研究課題/領域番号 09771323
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関旭川医科大学

研究代表者

榎本 啓一  旭川医科大学, 医学部, 助手 (70271781)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード除脳ネコ / 延髄小細胞性網様体核 / 鼻腔flow刺激 / 内喉頭筋 / 内喉頭筋運動ニューロン / 三叉神経脊髄路核 / 疑核 / HRP
研究概要

私は、鼻腔と喉頭の機能連関について興味を持ち研究をすすめてきた。鼻腔にflow刺激を加えると、1)内喉頭筋の活動性を閉鎖筋、開大筋いずれも呼吸位相に関わらず増強すること、2)前篩骨神経の切断によりこの現象は消失し、入力路は三叉神経であること、3)この現象の発現には脳幹内呼吸ニューロンが関与しないことを明らかとしてきた。そこで本年度は三叉神経から入力を受ける延髄内の非呼吸性ニューロンを電気生理学的に同定記録し、これらのニューロンの鼻腔f10w刺激時における活動動態を解析した。そして、鼻腔flow刺激による内喉頭筋活動増強現象に関する延髄小細胞性網様体核ニューロンの役割を調べた。
そして以下の成績を得た。1)三叉神経の一分技である前篩骨神経に電気刺激を加えると、延髄小細胞性網様体核の背外側に順行性応答をしめす神経細胞が記録された。2)これらの細胞の中で約10%の神経細胞は鼻腔flow刺激に対応して、刺激期間中持続的にその発射頻度を増大した。3)鼻腔flow刺激に応答した神経細胞の前篩骨神経刺激に対する潜時は、応答しない神経細胞のそれより早い傾向があった。これらの成績より、延髄内には鼻腔flow刺激の情報を受ける呼吸ニューロンではない神経細胞が存在し、これらの細胞の活動が鼻腔flow刺激による内喉頭筋活動増強現象に関与するものと考えられた。しかし、これらの細胞が内喉頭筋支配運動ニューロンとどの様な接続をするのかについては依然として不明であり今後の検討が待たれる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Keiichi Enomoto: "The augmontation of intrinsic laryngeal muscle activity by air-jet stimulation of nasal cavity in decerebrate cats" Neuroscience Research. 31. 137-146 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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