研究課題/領域番号 |
09771333
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
伊藤 健 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (50251286)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 眼球運動 / 単眼記録 / Fisher症候群 / 中枢適応 / 電気眼振計 / シミュレーション |
研究概要 |
本年度は、まず昨年度に作成した、液晶プロジェクタで大画面を投影し左右眼にカラーフィルタを用いたシステムを用いて実験を行った。これは、当初予定していたハイビジョン3Dシステム(SONY製)では、電気眼振計記録上、液晶シャッターを高速で切り替える眼鏡によると考えられるノイズが大きく、十分に信頼性のあるデータが得られなかった為である。この事情は、本年度に試したサーチコイルを用いた実験でも同様であり、刺激としてより正確である液晶シャッターシステムは断念せざるを得なかった。液晶プロジェクタにカラーフィルタを用いたシステムは、記録系にアーチファクトは与えないものの、色ずれ等による刺激の不正確性が大きかった。結局、現在の技術では刺激・記録両方に正確性を有する左右眼非共同刺激・記録システムを構築するのは困難を伴うと考えられた。液晶プロジェクタ・カラーフィルタシステムにより測定した、非共同運動による眼球運動のゲインの変化(適応)は、予想した方向への変化の傾向は認めたものの、誤差の範囲に止まった。UNIXワークステーション上に構築したシミュレーションシステムは、アカウントに縛られずに使用できる、大容量メモリを搭載したパーソナルコンピュータ上のUNIX(Linux)に移植した。パーソナルコンピュータは既存のものを改造(基盤交換)し、メモリを増設した。このシステムを用いて、Fisher症候群で特異な非共同性眼球運動障害を示した症例のシミュレーションを試みた(文献)。これらの症例は、典型的な核間性眼筋麻痺と異なり、外転制限と内転速度低下を来した3例であり、シミュレーション実験では、内転筋への抑制の障害(核上性と考えられる)が予想された。
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