成犬を用い、従来より当科所有のレーザードップラー血流計、水素クリアランス法による喉頭血流の評価を行った。声帯に注入したコラーゲンの深達度を同様に測定した。コラーゲンの注入によっても咽頭血流の変化は経時的に見て不変であったが、正常部に比して低下傾向ではあった。水素クリアランス法に比べレーザードップラー法は、簡便かつ鋭敏で、測定値も安定しており今後は同法での検索を進めることとした。 超音波による同じく成犬を用いた検討を行ったが、プローベの接触性は不安定で、更なる手技の習熟が必要と思われた。 以上の基礎検討に基づき、平成10年度は研究協力の得られた成人の喉頭疾患にドップラー法と超音波による検討を行う。
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