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サイトカインからみた滲出性中耳炎遷延化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 09771364
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関大分医科大学

研究代表者

重見 英男  大分医科大学, 医学部, 助手 (50271135)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード滲出性中耳炎 / サイトカイン / リゾチーム / ユラゲナーゼ / エンドトキシン / コラゲナーゼ
研究概要

滲出性中耳炎の病態をサイトカインから検討した。滲出性中耳炎と診断された小児47名、成人15名につき、鼓膜切開を行い中耳貯留液を採取した。貯留液は粘液性、漿液性、膿性に分類した。ELISA法によるサイトカインの検出はIL-8は全てのタイプの貯留液で検出された.IL-6は漿液性(35%)よりも粘液性(79%)のほうが検出率が高値であった。IL-1Bは粘液性に検出された。また同時に測定したリゾチームおよびコラゲナーゼ活性はすべて漿液性よりも粘液性が高値であった。そして貯留液中の好中球が優位なもので特に高値を示した.前年の報告の通りIL-6とIL-8はRT-PCRよりもELISAの検出率が高く、これらは中耳貯留液中の炎症細胞のみならず中耳粘膜からも産生されるものと思われた。粘膜局所の消炎を目的としてエリスロシンを投与したところ、IL-6,IL-8.およびIL-1Bのいづれもエリスロシンの投与を受けた症例で低値を示した。エンドトキシン濃度、そしてリゾチームおよびコラゲナーゼ活性についても漿液性よりも粘液性貯留液が高値であった。慢性下気道疾患では、エリスロシンによりIL-8の産生が抑制されるが、上気道疾患である滲出性中耳炎でもIL-8の産生が抑制される可能性が示された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hideo Shigemi et al.: "Role of superoxide dismutase in otitis media with effusion" Annals of Otology,Rhinology and Laryngology. 107(4). 327-331 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Shigemi H., Kurono Y., Mogi G. et al: "The role of superoxide dismutase in otitis media with effusion." Ann Otol Rhinol Laryngol. (in press).

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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