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老人における音声障害の総合的評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771400
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 耳鼻咽喉科学
研究機関久留米大学

研究代表者

萩尾 良文  久留米大学, 医学部, 助手 (90279224)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード高齢者 / 音声障害 / 総合的評価 / 喉頭ファイバーストロボスコピー / 基本周波数 / マウスピース / 音圧
研究概要

高齢者における音声障害の総合的評価の基準値の確立するために、50、60、70歳台の男女各10人の老齢正常成人のデータを収集した。しかし、若年群の場合とは異なり老齢群では加齢による生理的な変化が少ないないため、喉頭に器質的疾患のないことを喉頭ファイバーストロボスコピーにて確認して、異常がなければ正常とし対象に含めた。ただし、全身状態の著しく悪いものは除いた。
上記の計60人について、これまでに文献に発表されている若年群の正常データと突き合わせ検討した。若年群との間に有意に差が見られたものは
1.「楽な発声」における基本周波数は男性では高く、女性では低かった。
2. 音響分析パラメータ「APQ」は女性では大きかった。
3. 最長持続発生時間は男女ともに短かった。高齢者における検査で特に注意すべき点としてあげられたもの。
1. マウスピースの使用については、最長持続発生時間がマウスピースを用いないで計測した方が用いて計測した場合より有意に長かった。このことから、若年群の検査ではそれほど負担とならなかったマウスピースの使用が老人群ではかなりの負担となっていることが示唆され、老人群の最長持続発声時間の測定ではマウスピースは用いない方がよいことがわかった。
2. 音圧の測定においても若干の差がみられた。マウスピースを用いない場合は口唇からマイクまでの距離、用いた場合はマウスピース前端からマイクまでの距離の両者は同じにしたが、音圧の測定値に差がでたのはマウスピースの共鳴によるものと思われ、今後の課題となった。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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