研究課題/領域番号 |
09771476
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
加藤 聡 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (20277114)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 糖尿病 / 糖尿病網膜症 / サイトカイン / 血管内皮増殖因子 / インターロイキン6 / トランスフォーミング 増殖因子β2 / トランスフォーミング増殖因子β2 |
研究概要 |
「目的」糖尿病網膜症(網膜症)の病態と血管内皮増殖因子(VEGF)、インターロイキン6(IL-6)、トランスフォーミング増殖因子-β2(TGF-β2)の関連について検討した。 「対象と方法」対象は糖尿病患者90例、非糖尿病患者7例の計97例で、硝子体手術時に採取した硝子体液のサイトカイン濃度をELISA法で測定し、糖尿病の有無や臨床所見(網膜症重症度、前房蛋白濃度、HbAlc等)と各サイトカイン濃度との関連を調べた。 「結果」VEGF濃度は増殖期網膜症で1285.0±135.7pg/ml、非増殖網膜症で112.9±153.7pg/ml.非糖尿病患者で94.0±61.4Pg/mlであり、増殖網膜症期に有意(p<0.01)に高かった。VEGF濃度と他の因子との関連では、前房蛋白濃度との間に有意な相関があった。IL-6は増殖網膜症では37.6±43.7pg/ml、非糖尿病患者では3.2±2.3pg/mlであり、増殖網膜症期に有意に高かった。TGF-β2を硝子体出血の程度毎に比較したところ、硝子体出血が重篤なほどTGF-β2が有意(p=0.018)に高かった。 「結論」今回の検討結果より、VEGFに加えてIL-6、TGF-β2が増殖網膜症の病態に関与していることが示唆された。
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