研究課題/領域番号 |
09771481
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
戸部 隆雄 関西医科大学, 医学部, 講師 (60268357)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 一酸化窒素 / 網膜色素上皮細胞 / 遊走能 / ゲル収縮能 / 増殖性硝子体網膜症 / 培養 / ラット |
研究概要 |
1. 一酸化窒素(NO)の培養網膜色素上皮細胞の遊走能に対する作用 培養皿上で培養した網膜色素上皮細胞(RPE)を擦過した後に、培養液中にNO供与体であるs-ニトロソ-N-アセチル-DL-ペニシラミン(SNAP)10^<-2>Mを投与しても、対照群と比較してRPEの修復過程には差がなかった。即ち、NOはRPEの遊走能に影響を及ぼさなかった。また、この時のRPEのチミジン取り込み量についても有意差がなかった。 2. NOの培養網膜色素上皮細胞のゲル収縮能に対する作用 24穴培養皿に1型コラーゲンゲル培地を作成して1×10^5個/mlのRPEをゲル上で培養した。24時間後にコラーゲンゲルを培養皿から剥離して、培養液中に10^<-2>M、10^<-4>M、10^<-6>Mの濃度になるようにSNAPを添加した。添加3、6、12、18、24時間後にコラーゲンゲルの面積をコンピューターで測定して、ゲル収縮率((培養皿の面積-コラーゲンゲルの面積)/培養皿の面積)を計算した。添加12時間後でSNAPを添加しなかった群では、ゲル収縮率は42.6±4.3%であった。一方、10^<-2>MのSNAPを添加した群では、ゲル収縮率は28.6±2.2%で両群の間には統計学的に有意差がみられた。SNAPは量依存的にゲル収縮率を低下した。即ち、SNAPは培養ラットRPEのゲル収縮能を抑制した。眼内炎症で産生が亢進するNOは、RPEが主役を演じる増殖性硝子体網膜症を抑制している可能性が示唆された。 以上、一酸化窒素が網膜色素上皮細胞の遊走能には影響せずに、ゲル収縮能を抑制したことは非常に興味深い。今後、一酸化窒素の網膜色素上皮細胞接着能に対する影響を検討して、in vivoの研究を行う予定である。
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