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上皮細胞の分化過程における低出力レーザー照射の影響-細胞内Ca^<2+>の動態とcytokeratin,involucrineの遺伝子発現-

研究課題

研究課題/領域番号 09771514
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関奥羽大学

研究代表者

土肥 宏樹  奥羽大学, 歯学部, 助手 (30275622)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード低出力レーザー / 上皮細胞 / TGF-α / EGF-γ / in vitro / 細胞内Ca^<2+> / involucrin / cytokeratin / EGF / EGF-α
研究概要

上皮細胞の分化過程における低出力レーザー照射の影響を明らかにする目的で、正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)と低出力レーザー装置(Trinple D;ヨシダ)を用い、ELISA法、共焦点レーザー顕微鏡(LCSM)およびTEMにて検索を行った。
その結果、レーザー照射後の培地中のEGFについては消費量の低下、TGF-αは産生促進が認められた。さらにinvolucrin、cytokeratinについては、レーザー照射後4日目より、照射群と非照射群に明らかな差が生じ、DNA発現量についても、照射後2日目には増加が認められた。一方、今回の実験系ではcontrolを含め、amphiregulinの測定は不可能であった。LCSMによる検索では、レーザー照射群においてEGF-receptor量が増加する傾向にあり、Ca^<2+>についてはレーザー照射直後よりその一過性あるいは、断続的な上昇が生ずることが明らかとなった。さらに、[γ-^<32>P]の測定より、CaM kinase IIはレーザー照射直後に活性化することが考えられた。加えて、レーザー照射後の超微細構造の変化については、細胞内オルガネラのうち、特にミトコンドリアの増殖傾向が認められた。
以上の結果から、低出力レーザー照射により、NHEKの細胞内Ca^<2+>に変化が生じ、CaM kinase IIも活性化すること、また上皮細胞にオートクラインに働くTGF-αの産生の増加が生ずることで、involucrinあるいはcytolkeratinの発現も高まり、上皮細胞の分化が促進されるものと考えられた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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