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破骨細胞の波状縁膜蛋白質に対するモノクローナル抗体セットの作製

研究課題

研究課題/領域番号 09771541
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関長崎大学

研究代表者

坂井 詠子  長崎大学, 歯学部, 教務職員 (10176612)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード破骨細胞 / 波状縁膜蛋白質 / モノクローナル抗体 / 波状縁 / ファゴソーム / マクロファージ / カテプシンK
研究概要

盛んに骨を吸収している破骨細胞の骨に面した細胞膜は褶曲しており,刷子縁と呼ばれる特殊な構造をとっている.この刷子縁膜と質的に類似した生体膜を大量調整することを目的として,破骨細胞にラテックスビーズを取り込ませてファゴソームを形成させ,その性状解析を行った.ビーズを取り込んだ細胞を経時的に回収・破砕し,ファゴソームを単離し,その中に含まれるリソソーム性プロテアーゼ,カテプシンKおよびカテプシンDの量的変化をウェスタンブロッティングで検出した.カテプシンKは形成後間もないファゴソームに一過性に集積するが,その量は時間の経過と共に減少していった.一方,カテプシンDの集積は時間がたつにつれて著明となり24時間後に最大となった.生体内で骨を吸収している破骨細胞に免疫染色を施すと,カテプシンKは刷子縁および骨吸収窩で陽性であるのに対し,カテプシンDは細胞内にとどまるように顆粒状に存在している.すなわち,我々が破骨細胞で形成させたラテックスビーズ-ファゴソームは,形成間もないうちは破骨細胞の波状縁と類似の膜組成を持っている可能性が考えられた.この形成初期のファゴソームは大量調整可能であり,モノクローナル抗体作製のための抗原として利用できると考えている.また,我々のファゴソーム形成の実験結果は,リソソーム性酵素でありながら,カテプシンKとカテプシンDはそれぞれ異なる経路で破骨細胞内を輸送され,異なる時間経過で作用すべくプログラミングされている可能性を示唆している.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] E.Kobayashi: "Force induced rapid changes in cell fate at midpalatal suture cartilage of growing rats" J.Dent.Res.(in Press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 坂井 英昭ら: "新生プリペプチド鎖に競合的に結合するタンパク質群の解析" 日本薬理学雑誌. 111. 74P- (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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