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唾液腺アポトーシスにおけるhnRNPAIの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 09771548
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 機能系基礎歯科学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

大西 芳秋  東京歯大, 歯学部, 助手 (60233219)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード唾液腺腫瘍 / アポトーシス / hnRNP A1
研究概要

これまでの研究結果より、アクチノマイシン-DおよびアドリアマイシンによりHSG細胞に誘発された細胞死は形態学的に、アポトーシス様所見であると示唆されるに至ったが、血球系の細胞に誘発されるような典型的なアポトーシスとは異なるメカニズムにより誘発されていることが示唆された。そこで本研究ではHSG細胞におけるアポトーシス機構の特異性が、トポイソメレース阻害剤によりmRNAの発現量が減少する遺伝子として単離したcDNA、hnRNP A1(RNA結合タンパクの1種であり、SF2と共にpre-mRNAの5'スプライスサイトに結合しスプライシングの調節を行っていると考えられている)の作用によりアポトーシス調節遺伝子の唾液腺特異的なスプライシングに起因しているという仮定のもと、hnRNP A1の発現の変化とアポトーシス調節遺伝子(特にスプライシングの違いにより相反する作用を持っているbcl-x)の発現について焦点を当てて検討していきたいと考えている。
本年度は主にアクチノマイシン-DによるHSG細胞のhnRNP A1の発現量の変動等の基礎的データの検討を中心に行った。RT-PCR法によるhnRNP A1の発現量の解析法を確立し、アクチノマイシン-DによるHSG細胞のアポトーシス誘発に伴いhnRNP A1の発現の減少が本方法により観察された。エトポシドやカンプトテシンといったHSG細胞にアポトーシスを誘発しないトポイソメレース阻害剤についてはhnRNP A1発現の減少は観察されなかった。またc-mycやp53については発現の変動は観察されなかった。bcl-2については発現量が非常に低かったためにうまく検出することができなかった。来年度はこれらの点を踏まえてbcl-2の高感度検出法の確立ならびに検討、さらにはbcl-xについても検討していきたい。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Y.Onishi: "The resistant lymphoma cell line resistant to 4-piperidinopiperidine were less-sensitive to CPT-11." Cancer Chemother.Pharmacol.39. 473-478 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Tanimoto: "Peptidyl aldehyde inhibitors of proteasome induce apoptosis rapidly in mouse lymphoma RVC cells." J.Biochem.121. 542-549 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Onishi: "Inflammation and apoptosis." Bull.Tokyo Dental Coll.38. 65-76 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nishimoto: "Protein synthesis dependent and independent apoptosis of murine splenic T cells." Bull.Tokyo Dental Coll.38. 133-138 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Sakurai: "Preincubation of thymocytes with 1-(5-isoquinolinesulfonyl)-2-methylpiperazine dihydrochloride (H-7)induces apoptosis in non-stimulated thymocytes." Biochem.Mol.Biol.Int.42. 433-441 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] H.Kizaki: "Topoisomerase II inhibitor-induced apoptosis in thymocytes and lymphoma cells." Advanced in Enzyme Regulation. 37. 403-423 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 大西芳秋: "歯科臨床に応用されるバイオテクノロジー,遺伝子治療" 歯科学報. 97. 483-492 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Onishi: "4-Piperidinopiperidine-resistant lymphoma cells were resistant to dexamethasone-and A23187-induced apoptosis." Cancer Letters. (in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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