研究課題/領域番号 |
09771573
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態科学系歯学(含放射線系歯学)
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
角 美佐 長崎大学, 歯学部, 助手 (90284702)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 破骨細胞 / in vitro / 放射線 / 分化 / 細胞融合 / 白血病細胞 |
研究概要 |
平成10年度はin vitroで作らせたヒト破骨細胞様巨細胞を様々な細胞内蛋白質に対する免疫組織染色を行うことにより、放射線のこの巨細胞への影響を調べた。 1) 細胞質性 PLA2、2)CYCLIN D1/D2/D3、3)CYCLINE、4)CYCLIN A、5)CYCLIN B、6) cdk2およびcdk4、7)p21 cdk4、8)p27 Kip1.9)BrdV 放射線は最大20Gyを照射した。その結果、破骨細胞様巨細胞は放射線に対しては感受性が低く、in vitro内で一度分化融合してしまうと、上記の細胞周期に係る蛋白質の量にはほとんど影響を与えないことが分かった。したがってin vitro、一方、巨細胞が分化する過程において、放射線照射を行うと、巨細胞の産生が殆ど認められなくなることから、放射線障害時にヒトおよびマウスで認められる、骨成長部の骨密度異常は、破骨細胞の分化阻害あるいは造骨系細胞の機能障害、もしくはその両方である可能性が示唆された。 以上得られた結果をもとにして、歯根膜硬組織形成in vitroシステムにおいて放射線照射を行い、造骨系細胞および骨吸収系細胞の変化を調べた。現在までのところ得られた結果はこれまでに調べた結果とよく合致した。すなわち、放射線照射により骨吸収系の細胞は著しいくその数を減じている一方造骨系の細胞は放射線に対しては分化過程に影響が少なく、その数も有意には減少しなかった。今後、更に細い検討を加えていく予定である。
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