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口腔内における実験的病巣感染の成立機序

研究課題

研究課題/領域番号 09771595
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

板垣 由美  東北大学, 歯学部, 助手 (10223067)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード血行性感染 / 損傷歯髄 / アナコレーシス / アナコレ-シス
研究概要

動物実験においては、根尖病巣が原病巣である菌血症の発症が報告されている。一方、菌血症によって炎症歯髄に血行性感染が生じることは“アナコレーシス"として知られている。昨年度、私は実験動物の歯髄に熱刺激あるいはリーマー挿入によって機械的な損傷を与え、同時に細菌培養液を伏在静脈に注入して菌血症を誘発すると、損傷程度が大きい歯髄に血行性由来の細菌が定着し、その定着率は細菌の種類によっても大きく異なることを報告した。
“病巣感染"の原病巣として口腔内感染症が多いことは以前から指摘されていたが、同一口腔内に第2疾患が生じる可能性については明らかでなかった。そこで本年度は根管内に細菌を接種して根尖病巣を作成し、それが同一口腔内の損傷歯髄に及ぼす影響を検討することを目的とした。
実験はまだ継続中であるが、現在までネコ5匹を用いて予備実験を行った。感染根管(根尖病巣)は抜髄・根管拡大後、細菌培養液(S.aureus単独、Enterococcus単独、あるいはS.aureus+Enterococcus)を接種して作成した。1週間後、残りの被験歯にリーマーを挿入して損傷を与え、二重仮封した。4週間後に損傷を与えた被験歯の根管内細菌検査を行ったが、いずれも陰性であった。また、実験終了時までに菌血症の発症は確認できなかった。
今後は菌血症を生じうる病態や起炎菌について詳細に検討し、根尖病巣の作成に用いる菌種および損傷歯髄の作成方法による差異について検討を加えていく予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 板垣由美、堀内 博: "損傷歯髄への血行性感染 -損傷程度と菌種の影響-" 日本歯科保存学雑誌. 41巻3号. 537-546 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 板垣由美, 堀内 博: "損傷歯髄への血行性感染-損傷程度と菌種の影響-" 日本歯科保存学雑誌. 40巻春季特別号. 48 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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