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酸化電位水の殺菌、殺ウイルス作用による院内感染防止法および口腔内消毒に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771599
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

安倍 敏  東北大学, 歯学部, 助手 (10222647)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード酸化電位水 / 機能水 / 消毒 / 有効塩素 / MRSA / 殺菌 / 酸化還元電位 / 院内感染
研究概要

MRSA、HIVあるいは肝炎ウイルスなどの院内感染が社会問題になっている。歯科治療時には、出血の頻度が高いことから、血液を介する感染性疾患に対しては十分な感染予防対策が必要である。また、近年、易感染患者に歯科治療を行う頻度が高くなり、歯科治療室環境の改善が必要である。本研究では酸化電位水、すなわち蒸留水あるいは水道水に0.07%NaClを添加した後、電気分解して得られる、pH2.6、酸化還元電位(ORP)1,100mV、有効塩素濃度16ppmの水を用いて、消毒剤としての有効性について検討し、次の結論を得た。
1. 酸化電位水を口腔内に用いると、塩素臭や酸味のため不快感がある。そこで、酸化電位水:ペパーミント:キシリトールを1.0リットル:0.025ミリリットル:8.0グラムに調合することにより、従来の酸化電位水と同等の消毒力が得られ、不快感も消失した。
2. 酸化電位水に金属製医療用器具を浸漬すると、腐食が生じる器具がある。セラミックやチタンを用いて耐腐食性を高めた、試作歯科用タービンに細菌を付着させ、エタノール、次いで酸化電位水に浸漬し超音波洗浄した結果、除菌率99%以上と有効な成績が得られた。
3. 酸化電位水の有効塩素濃度に応じて、細菌の消毒効果に差異が認められた。従来はORPとpHが酸化量位水の指標として用いられてきたが、ORPが1,000mV以上であっても、有効塩素濃度が低下するとその殺菌効果は著しく消失した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 宮 豊: "酸化電位水浸漬による歯科用器材の腐食" 日本歯科保存学雑誌. 41・3. 572-581 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木弘子: "酸化電位水に含まれる活性酸素" 日本歯科保存学雑誌. 41・5. 975-982 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 高田昌樹: "香料を添加した酸化電位水による口腔内清掃効果" 第八回強電解水歯科領域研究会. 8. 42-43 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 土屋 桂: "電解酸化水の殺菌活性因子に関する検討(第1報)" 拓殖大学理工学研究報告. 7・1. 89-95 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 宮 豊: "酸化電位水浸漬による歯科用器材の腐食ーバー、リ-マ-、ポイント類について-" 日本歯科保存学雑誌. 41春季特別号. 120 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 斎 雅子: "酸化電位水浸漬による歯科用器材の腐食-ピンセット、ミラー、探針類について-" 日本歯科保存学雑誌. 41春季特別号. 121 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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