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抗菌ゼオライトの保存修復材への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09771619
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

田中 康晴  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (50243580)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード抗菌剤 / レジン系仮封材 / 銀ゼオライト / Ca(OH)_2
研究概要

〔前年度の実験概要〕 抗菌剤として銀ゼオライト,Ca(OH)_2を用いて抗菌成分の溶出試験,抗菌阻止斑形成試験,細菌付着試験を行った.その結果,抗菌成分の配合量の増加に伴って,経時的にCa,Agイオンの溶出量が増加し,細菌付着量は減少した.抗菌阻止斑は,抗菌成分を配合した試料の阻止斑が大きくなる傾向が認められたが,抗菌剤を配合していないコントロールにも阻止斑が形成された。
〔本年度の実験結果〕 本年度は,色素浸透試験,引っ張り接着試験,SEM観察から検討を行った.
1,色素浸透試験-抗菌剤添加仮封材の辺縁封鎖性に与える影響について色素浸透試験から検討を行なった.その結果,抗菌剤無添加では色素浸入は認められなかったが,抗菌剤の配合量の増加に伴って色素浸入率が高くなった.2,引っ張り接着試験-抗菌剤添加仮封材の接着性に与える影響を調べる目的で,初期引っ張り強さ(1時間後)の検討を行なった.その結果,レジンセメントSuper-BondC&B,BistiteIIのいずれにおいても初期引っ張り強さは,Ca(OH)_2系,銀ゼオライト系共に,抗菌剤の配合量を変えても有為差が認められなかった.また,Ca(OH)_2系の試料の方が銀ゼオライト系の初期引っ張り強さより高い傾向がみられた.3,SEM観察-試料除去後の歯面とセメントの界面を観察した結果,Ca(OH)_2系,銀ゼオライト系のいずれも抗菌剤配合量の増加に伴って,歯面側に仮封母材であるプラストシールや抗菌剤などの残渣を,仮封材側に仮封材表面の劣化あるいは抗菌剤の突出した像が観察された.この傾向は銀ゼオライト系により強く認められた.また,レジンセメントと象牙質の接合界面を観察した結果Super-BondC&B,BistiteIIのいずれもコントロールとほぼ同等の樹脂含浸層を認めた.
以上,平成9年度および平成10年度の実験から,暫間修復材であるレジン系仮封材に抗菌剤を添加することは抗菌性の面からは有効であると考えられるが,臨床応用するには,物性面でのいくつかの検討を加える必要性を認めた.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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