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B.forsythusの酵素および主要抗原の精製、クローニング

研究課題

研究課題/領域番号 09771624
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関九州大学

研究代表者

米田 雅裕  九州大学, 歯学部, 助手 (10253460)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードBacteroides forsythus / 辺縁性歯周炎 / 好中球 / 混合感染 / 多形核白血球
研究概要

辺縁性歯周炎は歯肉溝に棲息する細菌によって引き起こされる感染症で、いくつかのグラム陰性細菌がその原因菌として注目されている。一方、歯周疾患の多様性や単一感染の動物実験の困難さ等から、歯周炎はいくつかの歯周炎関連細菌の混合感染によって引き起こされると考えられている。中でもBacterojdesforsythusはPorphyromonas gingivalisと共に活動性の歯周炎局所から高頻度に分離され、重要な歯周炎関連細菌のひとつだと考えられているが、これまで培養が非常に困難であったため、その性質や病原性についての解析はあまり行われていない。我々は、まず本菌の抗原性について検索した。本菌の超音波抽出物を抗原に、患者血清を一次抗体にWestern b1otを行った結果、重度の歯周炎患者の血清は本菌と強く反応し、特にいくつかの濃いバンドが現れることが明らかになった。部分精製したプロテアーゼを抗原にしても濃いバンドが出現したことから、本酵素が抗原となっている可能性が示唆された。今後は、精製した酵素を用いて抗原物質との異同を検索していく予定である。また、歯周炎患者のグループでも患者間でバンドのパターンに差があり、本菌に対する生体の反応に個人差があると考えられる。さらに、本菌の生体防御機構に及ぼす影響を調べるため、菌体抽出物でヒト好中球を処理し、表面レセプターの変化を検索したところ、複数のレセプターの発現が減少した。この作用がP.gingivalis同様プロテアーゼによるものかどうか、現在検討中である。また、B.forsythusのin vivoにおける病原性を調べるため、マウスを用いた膿瘍実験モデルを確立した。その結果、本菌は濃度依存性に膿瘍形成することが明らかになったが、さらに、P.gingivalisとの混合感染で膿瘍の大きさが増大するという興味深い結果も得た。今後は、in vitroの生物活性と合わせて、in vivoでの病原性についても検索していく予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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