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骨形成タンパク質およびホスホホリンを用いた直接覆髄剤の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771635
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

斎藤 隆史  北海道医療大学, 歯学部, 助手 (40265070)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード歯髄保存療法剤 / 骨形成タンパク質 / ホスホホリン / 石灰化 / 直接覆髄
研究概要

象牙質の石灰化に重要な役割を有していると思われるフォスフォフォリンの機能に関してin vitro実験を行った.その結果,石灰化誘導のためにフォスフォフォリンのリン酸基が主要な役割を占めており,石灰化誘導の際のフォスフォフォリンと誘導された石灰化物との間の界面張力を測定したところ,ハイドロキシアパタイト上の結晶成長時の界面張力に匹敵する値であった.また,フォスフォフォリンが脱リン酸をうけた場合には,カルボキシル基とリン酸基の共同作用が石灰化誘導のために重要となることが明らかになっている.また,フォスフォフォリンが石灰化を誘導するためにはそれが共有結合されるための不溶性支持体が必要であるが,支持体となるコラーゲンに関しては,コラーゲン線維の構造を種々変化させて,つまり,インタクトなコラーゲン線維,テロペプチドを除去したアテロコラーゲン,コラーゲンの還元性架橋を安定化させた還元コラーゲン線維の3種類のコラーゲン線維にフォスフォフォリンを共有結合させたところ,コラーゲン線維の安定化,つまり,支持体の安定化がフォスフォフォリンの共有結合の安定化につながり,石灰化誘導能を増強させることが明らかになった.
また,骨形成タンパク質の支持体として,コラーゲン線維に構造が擬似しているガラス線維を用いて,ラットの皮下結合組織内に骨形成タンパク質・ガラス線維複合体を移植したところ,良好な硬組織形成が確認され,骨形成タンパク質の支持体として臨床応用の可能性が示唆された.
今後は,フォスフォフォリン・骨形成タンパク質・線維性支持体複合体を用いて歯髄保存療法剤の開発を行う予定である.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 斎藤隆史: "in vitro における象牙質コラーゲンによる石灰化誘導" 日本歯科保存学会雑誌. 42(2). 323-329 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.SAITO: "Mineral Induction by Immobilized Phosphoproteins" Bone. 21(4). 305-311 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] TAKASHI SAITO: "Apatite Induction by Insoluble Dentin Collagen" Journal of Bone and Mineral Research. 13(2). 265-270 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 斎藤隆史: "in vitroにおける不溶性象牙質基質による石灰化誘導KineticsおよびEnergeticsに関する実験" 日本歯科保存学会誌. 40(5). 1324-1331 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 斎藤隆史: "in vitroにおける不溶性象牙質基質による石灰化誘導石灰化誘導に対するリン酸素およびカルボキシル基の作用" 日本歯科保存学会誌. 40(6). 1461-1468 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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