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人為的咬頭干渉が歯の動揺度に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 09771637
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関北海道医療大学

研究代表者

横田 光弘  北海道医療大学, 歯学部, 助手 (70281285)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード人為的咬頭干渉 / 歯の動揺度 / 歯の共振周波数 / 共振周波数 / 外傷性咬合
研究概要

外傷性咬合は歯周炎を高度に進行させることが指摘されている。同時に咬合性外傷歯は歯の動揺度が変化するとされていることから,外傷性咬合の診断や咬合治療の効果判定のためには,動揺度の変化を正確に把握する必要がある。一方,外傷性咬合の為害性はブラキシズムの合併により増大すると考えられるため,睡眠中の咬合状態を考慮する必要がある。そこで本研究は,歯の動揺度の変化と睡眠中の外傷性咬合との関係を知る目的で以下の実験を行った。
被験者は23〜32歳(平均26.3歳)の4名とした。被験歯は上顎右側第1小臼歯,上顎左側第1小臼歯,下顎右側第1小臼歯とした。
人為的早期接触を付与しない3日間,および早期接触を付与した3日間について,睡眠前後の歯の共振周波数と睡眠中の咀嚼筋の筋活動時間を測定した。
早期接触の付与は,上顎右側第1小臼歯に対して咬合面を被覆する鋳造物を装着することで行った。
共振周波数はユニットパルス法により測定した。
咀嚼筋の筋活動時間は咬筋,側頭筋について測定した。
その結果,1.起床時に共振周波数が増加(動揺度が減少)する例が認められた。2.睡眠前後の共振周波数の変化は,睡眠中における早期接触の付与や咬合接触の消失により明確な関係は認められなかった。3.睡眠中の筋活動時間は早期接触の付与により有意に減少した。
これまで,睡眠中の咬合接触は少なく起床時に歯の動揺は増加するとされていたが,本実験では起床時に動揺が減少する例が観察された。しかし,睡眠中の咬合接触との明確な関係は見出せなかった。
さらに,これまで早期接触はブラキシズムを誘発すると考えられていたが,本実験では睡眠中の早期接触により筋活動時間が減少し,咀嚼筋筋活動や咬合接触が抑制される可能性が示唆された。
このことは,睡眠前後の歯の共振周波数の変化と睡眠中の咬合接触との間に明確な関係が認められなかった理由となる可能性が考えられた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 横田光弘: "歯の動揺度の動的測定法に関する研究-睡眠前後における上顎小臼歯の共振周波数の変化-" 日本歯周病学会誌. 第39巻 秋季特別号. 80 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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