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ダメージを受けた根未完成歯再植後の歯髄の変化

研究課題

研究課題/領域番号 09771639
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

佐々木 元  岩手医大, 歯学部, 助手 (60244943)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード再植 / ラット切歯 / 熱性傷害
研究概要

目的および方法
本研究は,再植時に歯髄の治癒が起こりやすい形態を有していると考えられるラット上顎切歯に熱性傷害を与えることなく再植した場合と歯根膜が完全に壊死する熱性傷害を与えて再植した場合の経過を組織学的に観察し,熱性傷害が歯髄および歯周組織の再植後の経過に与える影響について検討した.
結果
歯髄は熱性傷害の有無に関わらず本来の構造に治癒せず,熱性傷害を加えない場合には根基部で骨様象牙質が,熱性傷害を加えた場合には骨が形成された.歯髄は肉芽組織で置換されたが,それに先立ち層状の炎症性細胞浸潤巣が歯髄中に出現し,歯髄が壊死に陥った後は壊死組織と肉芽組織を隔離していた.また,熱性傷害を加えない場合はアンキロ-シスや置換性吸収を起こすことはなかったが,熱性傷害を加えた場合はアンキロ-シスや置換性吸収を生じていた.
考察および結論
再植歯の歯髄について
歯髄の血行回復や新生の可能性は低く,再植歯の傷害の有無により歯髄内に形成される硬組織に違いが生じることが明らかになった.
2.層状の炎症性細胞浸潤巣について
層状の炎症性細胞浸潤巣は歯髄の肉芽組織による置換に先立って現れ,経時的に壊死組織との隔離の役割が加わることが示唆された.
3.再植歯の歯周組織について
再植時の歯周組織の治癒にはセメント質側歯根膜の活性保持が最も重要であることが確認された.また, 再植歯がセメント質側歯根膜を壊死させるような傷害を被った場合には,置換性吸収をいかに減少させるかが課題となった.

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐々木元: "ラット上顎切歯の再植に関する研究-熱性傷害が再植後の経過に与える影響について-" 日本歯科保存学雑誌. 40巻6号. 1427-1444 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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