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酸化亜鉛ユージノールセメントの象牙質透過性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771651
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

前田 宗宏  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (10219280)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード酸化亜鉛ユージノール / 象牙質透過性 / 酸化亜鉛ユ-ジノール
研究概要

酸化亜鉛ユージノール練和物(ZOE)から遊離したユージノールが,水酸化カルシウム・蒸留水混和物を通過し,象牙質を経由して歯髄組織に到達するか否かについて検討した。
1) ^3H-ユージノール(放射能濃度:100μCi/ml)と酸化亜鉛を練和した^3H-ZOE(混液比=4.0)をチューブに填塞し,水酸化カルシウム・蒸留水混和物,あるいは水酸化カルシウム水酸化カルシウム・グリセロール混和物を2mm重層し,ZOEと反対側の水酸化カルシウム面を半透膜で被包後,生理的食塩水に浸漬し,経時的に溶液中の^3H-ユージノール量を測定した。その結果,^3H-ZOEから水酸化カルシウム・蒸留水混和物を通過して遊離するユージノール量は.実験開始後3時間でグリセロール混和物に比べ約5倍高かった。
2) ヒト抜去歯を窩洞形成後,横切断により髄腔を開放した。窩洞面に,1)の結果を反映して,よりユージノール透過性の高い水酸化カルシウム・蒸留水混和物を2mm填塞後,さらに^3H-ZOEを重層した。処置歯を生理的食塩水に浸漬し,歯髄側の^3H-ユージノール量を,窩洞面に^3H-ZOEのみを填塞した場合と比較し,経時的に測定した。その結果,^3H-ZOEから水酸化カルシウム・蒸留水混和物で裏層した象牙質を通過し,歯髄側へ遊離するユージノールは実験開始後2時間より観察され,実験開始後27時間で最大値447cpMを示した後,ほぼ平衡に達した。各時間において歯髄腔に遊離したユージノール量は,^3H-ZOEのみを填塞した場合に比べ有意に減少した。
以上の結果から,歯髄鎮痛消炎療法を行う際,水酸化カルシウム・蒸留水混和物を窩底に応用し,さらに酸化亜鉛ユージノールセメントを重層することで,歯髄組織に流入する遊離ユージノール量の調節が可能となった。また,歯髄組織に流入するユージノール量の抑制は,歯髄為害性の減弱に有用であることが強く示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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