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直接歯髄覆罩後の各修復法における歯髄刺激性について

研究課題

研究課題/領域番号 09771652
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

須崎 智勝  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助手 (60287779)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード直接歯髄覆罩法 / 象牙芽細胞 / 象牙質橋
研究概要

成猿カニクイザルの小・大臼歯75歯に対し直径約1.0mmの露髄窩洞を形成し、Clearfil LinerBondII Σにて直接覆罩を施し、最終修復として直接コンポジットレジン充填、キャスタブルセラッミクインレー修復、CRインレー修復、メタルインレー修復(12%金銀パラジウム合金)を施した。実験動物はホルマリン溶液による頭頸部灌流固定にて屠殺、直接覆罩面の病理組織学的観察を行った。短期群(3〜5日)、長期群(180日)でそれぞれ観察を行った。
短期群(3〜5日)ではどの実験群においても露髄部の歯髄に象牙芽細胞の配列不正、減少、消失が認められたものの、急性炎症など不快症状を示す所見は観察されなかった。ただ、コントロール以外の実験群で数例に歯髄の充血が観察された。
長期群(180日)においても、短期群同様象牙芽細胞の配列不正、減少、消失および歯髄の充血が認められた。また、歯髄の急性・慢性炎症や壊死に陥ったものは認められなかった。さらに長期群では約半数の試料で露髄部に象牙質橋の形成が認められた。象牙質橋はコントロール群で最も多く、次いでメタルインレー、CRインレー、直接コンポジットレジン充填、キャスタブルセラッミクインレーの順で形成量が少なかったがそれぞれの実験群間で著名な差は認められなかった。中には象牙質橋の下に象牙芽細胞が再配列しているものも観察された。
修復物間における比較では各実験期間共に実験群間に著名な歯髄変化の差は認められず、修復材自体による刺激成分の溶出、たわみや破折などといった機械的刺激はなかったものと思われる。
長期群として今回設定した180日では最終修復材間での差は認められず、どの修復材料も比較的良好な結果を示した。今後さらに観察期間の延長に伴う歯髄の病理組織学的変化、修復材料自体の劣化やセメントの辺縁漏洩等の観察を行う必要があると思われる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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