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象牙質接着部の亀裂伝播メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 09771658
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

三ツ井 邦晴  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30267512)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード象牙質ボンディングシステム / 樹脂含浸層 / 繰り返し応力 / 疲労耐久性 / 剪断接着強さ / 疲労亀裂 / 亀裂伝播
研究概要

本年の研究により以下のことが示唆された.
1. セルフエッチングプライマーを用いる2ステップデンティンボンディングシステムは,従来の3ステップシステムに比較し,その剪断接着強さほど繰り返し応力に対する疲労耐久性は高くないことが明らかになった.
2. 接着部のSEM観察の結果,セルフエッチングプライマーを用いる2ステップシステムの樹脂含浸層の厚さは,エッチング剤を用いる従来の3ステップシステムに比較し明らかに薄く,このことが疲労耐久性に影響しているのではないかと推測された.
3. 通常の樹脂含浸層の厚さよりさらに薄くするため,エッチング後,ADゲル(10%次亜塩素酸ナトリウム)を用い前処理を施すし,スーパーボンドD-ライナープラスを用いてレジンを接着させると,ほとんど接着強さを発揮しなくなった.このことから,スーパーボンドD-ライナープラスではコラーゲン繊維や10-3処理によりエッチングされた接着面の状態が接着に重要な役割を果たしていると推測された.
4. 同様にエッチング後ADゲルを用いた前処理を施し,ライナーボンド2Σシステムを用いてコンポジットレジンを接着した場合,その剪断接着強さはメーカー指示で接着した方法と同程度の値であったが,その疲労耐久性は若干低下する傾向が認められた.このことから,樹脂含浸層は繰り返し応力を緩衝する能力があることが示唆された.
5. ウェットボンディングテクニックを用いる2ステップデンティンボンディングシステムは,術者によるボンディング剤塗布のテクニックの差により大きく剪断接着強さが変化することが示された.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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