研究課題/領域番号 |
09771662
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
石原 裕一 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (50261011)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 歯肉溝滲出液 / インターロイキン1 / インターロイキン1レセプターアンタゴニスト / 急速進行性歯周炎 / GCF / インターロイキン1レセプターアンタゴニニスト |
研究概要 |
これまで申請者は、インターロイキン1(IL-1α、IL-1β)およびインターロイキン1レセプターアンタゴニスト(IL-1ra)の歯周炎患者の歯肉溝滲出液中の動態について調べたところ歯周炎の重症度に密接に関連していることを報告した。そこで、これらIL-1およびIL-1ra量が重症度のみならず臨床的な病態の違いを反映するか否かについて、急速進行性歯周炎患者の歯肉溝滲出液中のIL-1およびIL-1raを測定し成人性歯周炎患者のそれと比較検討した。その結果、歯肉溝滲出液中のIL-1α、IL-1β量は、IL-1αが急速進行性歯周炎患者で高い傾向を示したものの両者に有意な差は、認められなかった。また、歯肉溝滲出液中のIL-1ra量は、成人性歯周炎患者に比べ急速進行性歯周炎患者において有意に低い値を示した。IL-1活性度においては、成人性歯周炎患者に比べ急速進行性歯周炎患者のほうが有意に高い値を示した。今回の結果から特に急速進行性歯周炎患者の歯肉溝滲出液中のIL-1ra量が成人性歯周炎患者より少なく、その結果IL-1活性度が、急速進行性歯周炎患者で高かったことは、IL-1raが急速な歯周組織破壊に密接に関与していることを示している。また、歯肉溝滲出液中のIL-1を測定するこたは、炎症の程度を把握するだけでなく病態の違いを判別する上でも非常に意義深いことが示唆された。
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