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下顎歯列における咬合力の三次元的測定に基づく咬筋内各部の協調活動様式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771672
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

服部 佳功  東北大学, 歯学部, 助手 (40238035)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード咬合力 / 咬筋 / 咬みしめ / 筋電図 / 生体力学 / 感圧フィルム / 極細ワイヤ電極 / 針電極
研究概要

ヒトの咬筋は咀嚼筋中最も強大で、筋厚や筋線維走行が咬合力の大きさに及ぼす影響は他の咀嚼筋に増して大きいとされる(Koolstra et al.,1988;Van Spronsen et al.,1996)。一方、咬合力方向の調節は咬筋と側頭筋の協調活動様式の変化を介して行われ(菊池ほか,1990;服部ほか,1991)、その際両筋はそれぞれの各部が異なる機能を営む、いわば機能的分化を示すと報告されている(服部,1991;岩松,1999)。しかしながらこれらはいずれも咬合点を1点に限った条件における検索であり、より生理的な、歯列同士の咬合接触に伴う咬合力と咀嚼筋活動様式との関連は、未だ明らかにされてはいない。
本研究の目的は、咬筋内各部の活動様式を、咬みしめ時に記録した下顎歯列における三次元咬合力の分布様式との関連において検討することにある。著者は平成8年度文部省科学研究費の援助を受け、下顎歯列上の多数の咬合接触点に作用する咬合力を同時かつ三次元的に測定する方法を開発し、報告してきた(服部ほか,1997)。本研究はその成果に基づき、既報のレーザー光の全反射を利用した方法と、咬合面形状の三次元計測に基づく方法の比較を行い、両者の測定精度がほぼ同様であり、簡便性や省力性、計測時間に関して後者が優れることを明らかにした。一方、咬筋内各部の活動様式の評価方法に関して、表面電極の貼付、極細ワイヤ電極の留置、針電極による探索の3法を比較した。その結果、表面電極は複雑な内部構造をもつ咬筋の局所的筋活動の検出手段として適当ではなく、針電極は記録範囲が狭小に過ぎること、また極細ワイヤ電極は記録範囲の特定や広さの点で最も有効であるものの、記録部位の同定が困難であることなどの問題点が判明し、咬筋の局所的筋活動の評価方法には、さらなる検討が必要との結論に達した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 服部佳功: "歯科補綴治療を支える顎口腔機能診断,(3)生体力学的診断" 補綴誌(第100回日本補綴歯科学会プロシーディング). (印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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