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実験的骨粗鬆症の顎骨における骨動態に対するカルシウム摂取量の影響

研究課題

研究課題/領域番号 09771687
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関岡山大学

研究代表者

原 哲也  岡山大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60238160)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード骨粗鬆症 / Ca含有率 / 臼歯部口蓋骨組織 / 骨動態 / 組織計測 / ラット
研究概要

義歯床下組織の変化に関する一連の検討の対象として,我々が選択しているラットの臼歯部口蓋において,骨粗殺症の誘発後に摂取する食餌中のCa含有量と骨動態の変化との関係は明らかにされていない.本研究は,骨粗髭症における義歯床下骨組織の変化に関する検討のための基礎的情報を得ることを目的として,骨粗髭症誘発ラットを対象として,食餌中のCa含有量が臼歯部口蓋骨組織の動態に対して与える影響について組織計測的に検討した.
ウイスター系雌性ラット108匹(1群27匹×4群)のうちの3群の動物には,6週齢時に卵巣摘出を施すとともに術後12週まで低Ca食(Ca:0.02%)を与えて骨粗穀症を誘発し,術後12週以降は,低Ca食,通常食(Ca:1.15%)および高Ca食(Ca:2.30%)を1群ずつの動物に与えた(低Ca食群,通常食群および高Ca食群).残る1群は対照群として,6週齢時に卵巣摘出の偽手術を施し,その後は通常食を与えた.観察期間は術後12,13,14,16,18,20,22,24および32週とし,各観察期間終了の10日および3日前に骨組織の蛍光ラベリングを施した.各観察期間毎に各群の3匹ずつから採取した臼歯部口蓋組織は,Villanuevaの骨染色を施して未脱灰研磨標本とした.組織計測によって骨量,吸収面,類骨面および骨形成速度のパラメータを求めた.
低Ca食群では,対照群に比べて観察期間を通じて骨量は有意に低値を示し,その他のパラメータは有意に高値を示した.通常食群ならびに高Ca食群では,術後13〜15週には類骨面ならびに骨形成速度は低Ca食群に比べて同等または有意に大きい値を示したが,吸収面は経時的に減少して,骨量の増加が認められた.また,術後16週以降には類骨面ならびに骨形成速度が減少して,術後18週以降はいずれのパラメータも対照群とほぼ同様の値を示した.これらの結果から,臼歯部口蓋骨組織の骨粗燃症状態を維持するためには,低Ca食飼育が必要であることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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