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高齢者における義歯Qualityが咀嚼筋断面積と咀嚼筋機能に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 09771709
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関岩手医科大学

研究代表者

田邊 忠輝  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (30285639)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード総義歯患者 / 老化 / Denture Quality / 咀嚼筋断面積 / 咀嚼筋筋電図
研究概要

総義歯患者の顎口腔機能の老化は,加齢や歯の喪失,全身的な要因のほか人為的関与による顎顔面形態の変化,総義歯のQualityなどさまざまな因子が複雑に絡み合って影響を受けると考えられる.
本研究では,総義歯患者を被検者とし,MRIから求めた咀嚼筋断面積と最大咬みしめ時の筋電図を分析し,一般的臨床診査項目とあわせ検討することにより,総義歯のQualityが咀嚼筋断面積と咀嚼筋機能に及ぼす影響について明らかにすることを目的とする.
被検者は総義歯製作を希望して来院した無歯顎患者から,無作為に抽出し,装着義歯のQualityの評価を,Quality scoreから求め,義歯Qualityの高い群(G1)と低い群(G2)に分けて咀嚼筋断面積と筋機能の関連を比較,検討した.咀嚼筋は,MRI装置(GE社製SIGNA)を用い,咬筋,側頭筋後部を撮像した.断面積の計測はMRIフィルムのトレース後,画像解析装署IBAS-2000(ZEISS社製)にて画像解析し計測した.最大咬みしめ時の咀嚼筋筋電図は,ポリグラフ(NECメディカルシステムズ社製)を用い,咬筋,側頭筋前部,ならびに後部から,表面電極にて双極導出し,記録した.筋電図データは,サーマルアレイレコーダーにて再生し,計測した.申請したパーソナルコンピュータにて,これら各分析データの集積を行い,以下の結果を得た.
1. 咀嚼筋断面積は総義歯Qualityの低い群(G2)で有意な減少を認めた.
2. 咀嚼筋活動量は総義歯Qualityの低い群(G2)で減少する傾向を示した.
3. 咀嚼筋断面積と咀嚼筋活動量の相関はQualityの高い群(G1)の咬筋のみに認めた.
4. 咀嚼筋断面積は,総義歯Qualityの低下に伴い,有意な減少を認めた.
5. 咀嚼筋活動量は,総義歯Qualityの低下に伴い,減少する傾向を示した.
以上より,咀嚼筋の形態や機能の低下には義歯のQualityが関与していると考えられ,適切な義歯の装着は咀嚼筋系の健康維持に重要であることが示唆された.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田邊忠輝ほか: "義歯Qualityが総義歯装着者の咀嚼筋断面積の減少に及ぼす因子" 日本補綴歯科学会雑誌. 43・2(掲載予定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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