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骨結合インプラント症例における微小荷重の識別能力について

研究課題

研究課題/領域番号 09771719
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

鈴木 浩樹  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (80276972)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードインプラント義歯 / 微小荷重 / 硬さ識別能力 / 歯根膜感覚の欠如
研究概要

骨結合インプラントが適用された症例においては、当該部位の歯根膜圧受容情報が欠落すると推定されるために、咬合力の調節にあたっては、筋および顎関節からの圧受容情報による補完が行なわれていると判断される。そこで、本研究においては、インプラント施術部位における中等度の硬さのゴムを用いた硬さ識別能力と筋および顎関節からの圧受容情報に基づく微小荷重の識別能力について検討を進めた。
まず、上下臼歯部がインプラント義歯によって対合する症例に対して、JIS規格による30°から70°の〃10°間隔のゴムブロックを作製し、50°に対する各硬度差の識別能力を調査した。その結果、インプラント義歯においても硬度差の識別能力は、天然歯列のそれと大差がないことが判明、しかも、天然歯列の咬合部位に麻酔を施しても硬度差の識別能力には、ほとんど変化しないことが判明した。したがって、調査対象とした硬さの範囲においては、硬さの差は、筋および顎関節からの圧受容情報により識別が可能であることが認められた。
ついで、天然歯列に対して、歯列を被覆するスプリントを装着し、このスプリントの中央を荷重し、そのときの被圧感について調査を行なった。被圧感としては、52grfで歯に触れられた、117grfで歯が押された、226grfで顎が押された、に変化したが、スプリント支持歯に麻酔を施すと、その被圧惑は124grfで顎に触れられた、272grfで顎が押された、に変化した。したがって、歯根膜圧受容情報の機能的な意義を検討するためには、100grf以下の微小荷重を対象とする必要があることが判明した。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 鈴木 浩樹: "歯根膜受圧情報の欠如した下顎における歯列への微小荷重の識別特性に関する実験的研究" 歯科学報. 95. 321-345 (1995)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 関根 秀志: "超軟性食品の硬さ識別能に対する歯根膜受圧感覚の意義に関する実験的研究" 歯科学報. 92. 487-520 (1992)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 高松 透浩: "Osseointegrated implant における食品の硬さ識別機構に関する研究" 歯科学報. 91. 1007-1144 (1991)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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