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咬合接触点の違いが開口動作に先行する開口筋活動に及ぼす影響について

研究課題

研究課題/領域番号 09771738
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

内田 愼爾  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30231179)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード咬合接触 / バイトプレート / 筋電図 / 下顎運動 / 開口筋 / Electromyograph / open-close-clench cycle / Lateral pterygoid muscle / Anterior belly of digastric muscle
研究概要

研究分担者は以前よりopen-close-clench cycle(OCC)における開口筋の開口動作に先行する筋活動に影響を及ぼす因子について検討を行った際、咬みしめ時の咬筋筋活動が開口筋の先行時間(onset time)を変化させる大きな要因であることを明らかにしてきた。この知見に基づき今回、歯根膜入力の変化がEMG onsetに及ぼす影響について検討を行うため、次のような実験を行った。実験用のバイトプレートを5名の被験者の下顎歯列上に作製し、上顎臼歯部の左右機能咬頭を8点接触させるよう調節した(AL)。この状態からバイトプレート上の咬合接触点を765 567、76 67、6 6、6接触と変化させていき、各接触状態で20ストロークのopen-close-clench cycleを2回づつ行わせた。この時の外側翼突筋下頭(Lpt)、顎二腹筋前腹(Dig)、咬筋(Mm)からの筋電図を、MKG切歯点運動とともに記録し、onset time、各筋の積分値、開口距離、平均開口加速度を求めた。
咬合接触点の数の減少とともにonset timeは有意に短縮した。咬合相におけるMm積分値は、ALから765 567接触にかけてと6 6接触から6接触にかけて有意の減少を示したが、765 567、76 67、6 6間にはほとんど変化が見られなかった。咬合接触点が減少するとCycle timeは有意に短縮し、平均開口加速度は有意に増大したが、開口距離には変化が見られなかった。咬合接触点の変化はOCC運動の咬みしめ時Mm活動を変化させるため、それに伴いonset timeに変化が生じたものと思われる。しかしながら、765 567接触から6 6接触にかけては、Mm活動にほとんど変化がないものの、onset timeは減少しており、異なるメカニズムによる影響も示唆された9また接触点の減少は、開閉口運動に要するエネルギーを減少させるため、開口距離が変わらないのに開口速度が速くなる現象が現れたと思われる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池田直也 内田愼爾 井上 宏: "バイトプレート上の咬合接触点の変化が開閉口運動に及ぼす影響" 歯科医学. 62巻3号(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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