研究課題/領域番号 |
09771770
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
巣山 達 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80264521)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 顎骨切除 / 嚥下機能 / X線透視 / 顎補綴物 |
研究概要 |
顎骨切除後の実質欠損に対し、顎補綴物が装着された患者の口腔機能評価として、嚥下機能の評価を嚥下X線透視(ビデオ)による方法を用いて評価した。X線透視(ビデオ)による評価方法は、造影剤(硫酸バリウム)を一定量(10ml)口腔内に停帯させ指示により嚥下をさせた。このときの側面からの透視画像をビデオに記録し、再生画像にて造影剤口腔内保留状態、口唇閉鎖、舌運動、舌軟口蓋閉鎖、軟口蓋運動、舌根運動、舌骨運動を観察記録し、さらに造影剤の口腔内残留状態および嚥下の一相から二相にいたるいわゆる口腔期における口腔内内移動時間を計測した(時間計測はビデオ装置に接続したビデオタイマーにより1000分の1秒まで計測する)。その結果、正常人(顎機能に異常を有さない正常有歯顎者)5人の観察において上記項目の正常運動を充分に把握した。口腔内移動時間は平均1.565秒であった。一方、舌・口底癌患者10例における観察では、T1,T2の皮比較的小さな癌の場合は嚥下時の各種運動に異常所見はなく、口腔内移動時間は平均1.6秒と正常人と有意な差は無かった。しかし、舌癌T3、T4症例では、液体の嚥下は問題は無いが、食塊になると、舌運動による食物の移動に障害が生じる場合や、口底癌患者では口底軟組織欠損部分にバリウムが停滞し、嚥下がスムーズに行われないケースが認められた。
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