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BMPと吸収性膜を用いた顎骨再建に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771788
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関東京歯科大学

研究代表者

小澤 靖弘 (小沢 靖弘)  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (70246354)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードBone Morphogenetic Protein / recombinant human BMP / 顎骨再建 / 形態付与 / 吸収性膜 / Bone Morphogenetic Protein (BMP)
研究概要

実験にはrecombinant human BMP(rh BMP)を使用した。rh BMPをスポンジ状アテロコラーゲンに浸透させ、日本白色種家兎の下顎骨下縁に作製した6mm×4mmのBOX状の骨欠損部に移植した。 その周囲に吸収性膜を顎骨の形態に一致するように応用し、移植2、3週で屠殺した。通法に従って薄切パラフィン切片を作製し、HE染色を施して鏡検し、新生骨の形態を観察した.また、吸収性膜を応用しなかったものを対照群とし、比較検討を行った。
移植2週例では吸収が進む膜の下方に下顎下縁の形態と類似したドーム様新生骨が見られた。新生骨はいわゆるwaven boneを呈し、母床骨より連続していた.しかし対照群では、実験群と同程度に成熟した新生骨が形成されていたが、骨は筋肉内に分散して、下顎骨に類似した形態は見られなかった。
移植3週例では、2週例より成熟した新生骨が下顎下縁の形態と一致して形成され、一部では母床骨との境界は不明瞭となっており、骨の吸収・添加が活発に行われていることが推察された。対照群では、新生骨は筋肉内にも形成され、下顎下縁の形態とは一致せず、形態の付与はされていなかった。また、軟骨細胞に類敵した細胞が集積している部分も観察され、骨欠損部にBMPが停滞しなかったものと考えられた。
rh BMPは顎骨再建に有用であると考えられるが、臨床で応用するためにはBMPを局所に停滞させる担体と、形態を付与する工夫が必要となる。今回の実験でスポンジ状アテロコラーゲンと吸収性膜の有効性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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