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血清および尿のミクロ分析による茶由来のフッ素とアルミニウムの生体吸収および排泄

研究課題

研究課題/領域番号 09771822
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関東北大学

研究代表者

楠本 雅子  東北大学, 歯学部, 助手 (80186395)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードフッ素 / アルミニウム / 体内吸収 / 錯体化合物 / 相互作用 / 茶
研究概要

1. 低濃度フッ素イオン測定のためのフローインジェクション装置の導入と精度管理を行った。
2. 茶の飲用(ヒト)による血清中フッ素(F)濃度およびアルミニウム(Al)濃度の変化
(1) 緑茶4gを200ml蒸留水にて80℃5分間浸出した。2倍希釈した浸出液200mlを飲用した。
(2) (1)の茶浸出液中のF濃度をフッ化物イオン電極法により測定した結果1.1ppmであった。また茶浸出液を密閉テフロン容器を利用したマイクロウェーブ湿式灰化法にて前処理後,8キノリノールを利用したHPLC法によりAl濃度を測定した結果437ppbであった。
(3) (1)飲用前後の血清中F濃度およびAl濃度は下記となった。
F濃度 飲用前 39ppb 飲用後30分 52ppb
Al濃度 飲用前 10.9ppb 飲用後30分 6.2ppb
(4) この結果,茶飲用後の血清中F濃度は上昇し,Al濃度は減少することが明らかになった。
3. Al排泄におけるFの影響について
(1) 2.の結果等から,茶の飲用により茶中FがAlの排泄を促進するという仮説を立案し,FおよびAl経口投与後の尿中Al濃度についてラットでの予備実験を実施した。結果は(2)以下に示す。
(2) F1mmol/Al0mmol(/kg)投与 投与後24時間尿中Al 580ppb
(3) F1mmol/Al1mmol(/kg)投与 投与後24時間尿中Al 425ppb
(4) F0mmol/Al1mmol(/kg)投与 投与後24時間尿中Al 76ppb
(5) この結果,FはAlの排泄を促進し,Fの単独投与時も尿中Alが増大する可能性が示唆され,今後さらに動物実験の例数を増やし,検討考察をすすめる予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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