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歯周病関連細菌の挿入配列の分子生物学的解析と臨床診断応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771847
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

林田 秀明  長崎大, 歯学部, 助手 (20238140)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード歯周病関連細菌 / 挿入配列 / 遺伝的多様性
研究概要

様々な細菌の染色体やプラスミドに広く存在している動的な遺伝因子の一つである挿入配列は,ある部位から他部位へと両部位間での遺伝的相同性を必要とせず,各種突然変異の誘発や,遺伝子発現の調節,染色体の再編成に関与する。既報において,挿入配列IS200と相同性のあるISAalの塩基配列をFDCY4株の染色体DNAの4.3kbと5.2kbのEcoRI断片で決定した。歯周病関連細菌のActinobacillus actinomycetemcomitans(Aa)の挿入配列ISAalの1部をプローブとしてサザンブロットを行ったところ、すべてのAa臨床分離株で少なくとも1つ以上のハイブリダイゼーションバンドが検出された。バンドのパターンによって、臨床分離株は、いくつかのグループに分類することができた。また、血清型の異なる菌株の染色体DNAを鋳型として、ISAalを標的としたPolymerase chain reaction(PCR)を行ったところ、アニーリング温度がプライマーのTm値に近い時、予測される大きさに増幅される菌株と効率よく増幅されない株が認められた。予測される大きさに増幅される菌株の増幅産物の大きさを比較したところ、わずかに差があることが明らかになった。アニーリング温度を下げると、効率よく増幅されなかった株においても、増幅産物が検出されたが、増幅量は少なく、大きさも予測されるサイズとかなり異なっていることから、非特異的な増幅の可能性がある。本研究で明らかにされた遺伝的多様性がAa菌株間の病原性、抗原性にどのように反映されているのかは今後詳細に検討する必要がある。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hideaki Hayashida: "Differentiation of clinical isolates of Actinobacillus actinomycetemcomitans using an insertion sequence, ISAal" Oral Microbiology and Immunology. vol. 13(in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 林田秀明: "挿入配列ISAalの読み枠領域を標的としたPCRによるActinobacillus actinomycetemcomitansの遺伝的多型性" 口腔衛生学会雑誌. 48巻2号(in press). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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