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P.gingivalisのペプチドグリカンを応用した歯周病診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09771855
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関九州歯科大学

研究代表者

安細 敏弘 (安細 俊弘)  九州歯科大学, 歯学部, 助教授 (80244789)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードペプチドグリカン / 歯周病 / P.gingivalis / cell division / P. gingivalis
研究概要

ペプチドグリカンは細菌の細胞壁の基礎構造をなす独特な化学組成と分子構造をもったヘテロポリマーであり、細菌の生命の維持に深く関わっていることが知られている。我々はPorphyromonasgingivalis(以下P.g)のペプチドグリカン合成過程に重要な酵素の一つであるmurC遺伝子の構造と機能を明らかにした。この領域は大腸菌におけるmra領域(murein synthesis cluster a)に相当することが明らかになった。これまでにこの領域に属す遺伝子群に関する報告は、大腸菌や枯草菌におけるものだけであり、P.gといった口腔内細菌に関する研究は認められない。現在までにP.gのmurC遺伝子の下流に存在する遺伝子のクローニングを行い、2つのORFがそれぞれ大腸菌のFtsQおよびFtsAに対して高いホモロジー(16%および33%)を示すことがわかった。また大腸菌FtsAでは、5つの保存モチーフを持つことが知られているが、P.gFtsAにおいても、同様のモチーフを確認することができた。さらにP.g FtsAについて性質を調べたところ、大腸菌においてP.g ftsA遺伝子を過剰発現させると、filamentationを起こし、cell growthが阻害されることが位相差顕微鏡レベルで観察された。次にftsA遺伝子の一部をプローブとしてクローニングを進めたところftsA遺伝子の下流に大腸菌ftsZと高いホモロジーを示すORFの存在することがわかった。ORF領域をPCRにて増幅し、蛋白の発現を行った結果、約50kDa蛋白の発現が確認された。さらにP.gingivalis FtsZは、大腸菌FtsZと異なるタイプのGTPase活性を有することがわかった。すなわち、1)Na^+やK^+によって活性が阻害されること、2)Mg^<2+>非存在下でも活性を有すること、3)GTPaseと同程度のATPase活性を有すること、などが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Ansai,T et al.: "A murC gene in Porphyromonas gingivalis" Microbiology. 141. 2047-2052 (1995)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ansai,T.et al.: "Interaction between a minimal protein serine/threonine phosphatase and phosphopeptide substrate sequence" J.Biol.Chem.271. 24401-24407 (1996)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Murata,T.,Ansai,T.et al.: "Extracts of Prevotella intermedia and Actinobacillus actinomycetemcomitans inhibit alkaline phosphatase..." Oral Diseases. 3. 106-112 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ansai,T et al.: "Purification and characterization of alkaline phosphatase containing phosphotyrosyl phosphatase activity from..." FEBS Lett.428. 157-160 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ansai, T et al.: "A murC gene in Porphyromonas gingivalis" Microbiology. 141. 2047-2052 (1995)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Ansai, T. et al.: "Interaction between a minimal protein serine/threonine phosphatase and phosphopeptide substrate sequence" J. Biol. Chem.271. 24401-24407 (1996)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] Murata, T., Ansai, T. et al.: "Extracts of Prevotella intermedia and Actinobalcillus actinomycetemcomitans inhibit alkaline phosphatase" Oral Diseases. 3. 106-112 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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