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新規なキラルジアミンを活用する触媒不斉合成反応の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771909
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関徳島大学

研究代表者

佐野 茂樹  徳島大学, 薬学部, 助教授 (20226038)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード不斉合成 / ビスラクチムエーテル / アルドール反応 / イソマンニド / スパルテイン / キラルジアミン / キラルジオール / ウイッティヒ反応 / ジケトピペラジン / ピペラジン / ウイッテッヒ反応
研究概要

アキラルなビスラクチムエーテルとアキラルなアルデヒドとのアルドール型反応を、ビスラクチムエーテルに対して1.5当量のスズ(II)トリフレートと8当量のトリエチルアミン、0.3当量の(-)-スパルテインを用いて実施すると、反応は最高98%eeのエナンチオ選択性で進行することが明らかとなった。従来、エノールシランに対して触媒量のスズ(II)-キラルジアミンを用いる高エナンチオ選択的不斉アルドール型反応は周知である。しかしながら、エノールシランを用いることなく反応系中で生成させたスズ(II)エノレートに対して触媒量の外部不斉源を用いる本不斉アルドール型反応は、これまでに全く前例のない新規な不斉合成法である。
さらに、アキラルなα-フルオロホスホネートとプロキラルな4-tert-ブチル置換シクロヘキサノンとのHWE(Horner-Wadsworth-Emmons)反応を光学活性プロリンより誘導したキラルジアミンの存在下に行ったところ、最高78%eeのエナンチオ選択性で反応が進行した。本不斉HWE反応においても、上述のアルドール型反応と同様の手法を適用するならば触媒的不斉合成反応への応用展開が可能であると考えられる。
なお、新規な不斉補助剤としてイソマンニドを出発原料とした新規キラルジアミン誘導体の合成にも着手したが、目的化合物を合成するには至らなかった。しかしながら、合成中間体である種々のキラルジオール誘導体を外部不斉源として用いた場合、マグネシウム(II)試薬条件下のアキラルなビスラクチムエーテルとアキラルなアルデヒドとのアルドール型反応において、最高68%eeのエナンチオ選択性が得られることを見いだした。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shigeki Sano: "Diastereoselective Alkylation of a Newly Designed Bislactim Ether toward the Asymmetric Synthesis of α-Alkylated Serines" Tetrahedron:Asymmetry. 9・20. 3611-3614 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeki Sano: "Tin-or Magnesium-Mediated Diastereoselective Aldol-Type Reactions for the Ssymmetric Synthesis of α-Substituted Serines" Tetrahedron:Asymmetry. 9・20. 3615-3618 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeki Sano: "Tin-Mediated Enantioselective Aklol-Type Reaction for the Asymmetric Synthesis of α-Substituted Serines Utillizing an External Chiral Ligand,(-)-Sparteine" Tetrahedron Letters. 40(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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