研究課題/領域番号 |
09771913
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山崎 哲郎 熊本大, 薬学部, 助手 (60182474)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ペプチド核酸 / ペプチド核酸モノマー / 4-ヒドロキシプロリン / 4-アミノプロリン |
研究概要 |
新規高剛性ペプチド核酸を合成するために、バックボーンのアミノエチルグリシン部分を4-アミノプロリンに変換したペプチド核酸モノマーの合成に着手した。出発物質としてトランス-4-ヒドロキシプロリンを用い、最初にカルボキシル基を酸触媒下メナルエステルにし、続いて定法によりアミノ基をBoc保護したのち、トリフェニルフォスフィンとイミダゾール存在下、ヨウ素と反応させることにより水酸基をヨウ素基に変換した。さらに、得られたこの化合物をアジ化、続いて接触還元したのちZ保護および脱Bocを行ないトランス-4-Z-アミノプロリンメチルエステル(1)を全収率36%で得た。一方、化合物1の立体異性体であるシス-4-Z-アミノプロリンメチルエステル(2)を合成するためにトランス-4-ヒドロキシプロリンメチルエステルの水酸基をトシル化、アジ化、接触還元、Z保護そして脱Bocを行ない化合物(2)を34%の全収率で得ることができた。このように合成した化合物1およぴ2をカップリング試薬(DBTU)を用いてチミニル酢酸とのカップリングを行ない、プロリン骨格をバックボーンに持つ新規ペプチド核酸モノマーを好収率で合成することに成功した。 今後は、アデニン、シトシンおよぴグアニン塩基を持ったたペプチド核酸モノマーの合成を試み、さらに合成したそれらのモノマーをペプチド合成機器を用いて新たなペプチド核酸オリゴマーを合成すると共に、それに相補的なRNAおよびDNAとの相互作用を検討する予定である。
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