研究課題/領域番号 |
09771915
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
岩間 哲男 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (10254252)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | π-アリル錯体 / 4-メチレン-β-スルタム / 4-ビニル-β-スルタム / 遷移金属触媒 / α-アミノ酸チオエステル / パラジウム触媒 |
研究概要 |
1. 4-メチレン-β-スルタムをパラジウムなどの遷移金属触媒で処理し、2-スルファモイル-π-アリル錯体を発生させ、アリリックアルキレーションを検討した。もう一つの反応基質としてマロン酸エステルを選択し、水素化ナトリウムで処理してカルバニオンとして反応に使用した。何らかの反応は進行するものの、良好に2-スルファモイル-π-アリル錯体を発生させるには至らなかった。 2. メルカプト酢酸メチルエステルを塩素酸化して調製したメトキシカルボニルメタンスルホニルクロリドと、一級アミンと芳香族アルデヒドより調製したイミンとの反応により4-メトキシカルボニル-β-スルタムを合成した。これをジイソブチルアルミニウムヒドリドを用いて還元し、4-ホルミル-β-スルタムへと変換し、Wittig反応やHorner-Wadsworth-Emmons反応に処し、4-ビニル-β-スルタムの合成を試みたが良好な結果は得られなかった。 3. アリルスルホニルクロリドと塩基との反応によりビニルスルフェンを発生させ、ビニルスルフェンとイミンとの[2+2]環化付加反応によって4-ビニル-β-スルタムの合成を試みたが、複雑な混合物を与えるのみであった。 4. β-スルタムをリチウムジイソプロピルアミドで処理した後ジフェニルジスルフィドを作用させ4-スルフェニル-β-スルタムとし、さらにm-クロル過安息香酸で酸化し、4-スルフィニル-β-スルタムを合成した。4-スルフィニル-β-スルタムをPummerer反応条件下処理して発生するチオニウムイオンをビニルシランと反応させ、4-ビニル-β-スルタムの合成を試みた。予期に反してa-アミノ酸チオエステルが高収率で得られることを見い出した。さらにこの合成法を光学活性α-アミノ酸チオエステルの合成へと発展させた。
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