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海生菌由来のPAF拮抗物質Phomactin Aの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771925
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関東京薬科大学

研究代表者

宮岡 宏明  東京薬科大学, 薬学部, 講師 (10231622)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードPhomactin A / PAF拮抗作用 / 合成 / 連続Michael反応 / phomactin / phomactin A / PAF / 海産ジテルペノイド / Diels-Alder反応
研究概要

Phomactin Aは、海生菌Phoma sp.の培養液中から見出された強力なPAF拮抗作用を有する海産ジテルペノイドであり、天然に唯一見出されているfuranochroman環を有していることから、構造化学的にも注目を集めている化合物である。そこで、構造化学的にも生理活性的にも興味深いphomactin Aの効果的合成法の開発を目的に本研究を行った。
昨年度は、levoglucosenoneから分子内にジエンとジエノフィルを有する化合物を合成し、その分子内Diels-Alder反応によりphomactin Aのシクロヘキサン部に相当する化合物を立体選択的に得ることに成功した。本年度は昨年度に引き続き、シクロヘキサン誘導体のメチルエステルの選択的な加水分解によりカルボン酸とした後、カルボン酸をメチル基に還元することによりC-7位に相当するメチル基を構築した。次いで、アセタールの加水分解を行いphomactin Aのシクロヘキサン環部の完全合成にもう一歩と迫っている。さらにシクロヘキサン部の合成の別法として、連続Michael反応による方法についても検討を行った。すなわち、アリルアルコールとブロモアセトアルデヒドジエチルアセタールよりアリルエーテルを合成し、オレフィン部のオゾン酸化、ビニル化、生じた水酸基の酸化、ギ酸によるアセタールの加水分解により、分子内にアルデヒドとエノンを有する化合物を合成した。これに、NaOMeを作用させたところメトキシドの付加、分子内アルドール反応が進行し、ジヒドロピラノン誘導体が得られた。現在、これとD-mannnitolより合成したα,β-不飽和エステルとの連続Michael反応によるoxabicyclo[2.2.2]octane誘導体の合成及びその還元的な環開裂反応によるシクロヘキサン誘導体の合成を検討している。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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