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新規ステロイド配糖体構造を有する抗癌剤の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771926
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関東京薬科大学

研究代表者

三巻 祥浩  東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (90229790)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードOrnithogalum saundersiae / Allium jesdianum / ステロイド配糖体 / ステロイドサポニン / HL-60細胞 / パネルスクリーニング / 抗腫瘍活性 / 抗癌剤 / Paris polyphylla var.chinensis / 増殖抑制活性 / 抗ガン剤
研究概要

ユリ科ツルボ亜科植物Ornithogalum saundersiae鱗茎より単離されたステロイド配糖体(OSW-1と仮称)が、ヒト急性前骨髄性白血病細胞(HL-60細胞)をはじめとする数種の悪性腫瘍細胞に対して極めて強力な増殖抑制活性を示すことが明らかになっている。OSW-1のさらなる活性評価のため、O.saundersiae鱗茎の成分を再度検討し、新たに約500mgの純粋なOSW-1を単離した。米国国立癌研究所(NCI)での60-cell lineスクリーニングにおいて、OSW-1は広範囲な活性スペクトル示し、特にメラノーマ細胞グループを中心として、数種の腫瘍細胞に対して選択性が認められた。一方、本邦癌研究会癌化学療法センターでのパネルスクリーニングにおいても広範囲な活性スペクトルが認められ、特に脳腫瘍、非小細胞肺癌グループ内の細胞に選択性が確認された。フィンガープリントはアルキル化剤である塩酸ニムスチンとやや類似したパターンを示したが、相関係数は0.5以下であり、今までの抗癌剤とは異なる作用機序を有する化合物と推定された。In vivo試験においても、P388マウス白血病に対して0.01mg/kgの単回投与でILC(IncreasedLife Span)59%の良好な延命効果が認められた。さらに、ラット肝細胞癌HEP134移植ヌードマウスに対しても良好な腫瘍増殖抑制効果を示した。以上、in vitro、in vivo試験において、OSW-1の新規抗癌剤としての可能性が強く期待される結果が得られた。
上記植物とは別に、ユリ科Allium jesdianum鱗茎より、HL-60細胞に対する増殖抑制活性物質として1種のステロイドサポニンが単離された。そのHL-60細胞に対する増殖抑制活性は、中強度(IC_<50> 1μg/mL)であったが、NCIでの60-cell lineスクリーニングでは、白血病CCRF-CEM1非小細胞肺癌HPO-62、乳癌MCF-7に対して、比較的強い細胞増殖抑制活性、殺細胞活性が認められた。今後はそのin vivoでの活性を検討していく予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshihiro,Mimaki: "Steroidal Glycosides from the Bulbs of Allium jesdianum" J.Nat.Prod.62・1. 194-197 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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