研究課題/領域番号 |
09771967
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
青木 淳賢 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (20250219)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | リゾホスファチジルセリン / マスト細胞 / セリンリン脂質特異的ホスホリパーゼA / ホスファチジルセリン / ホスホリパーゼ |
研究概要 |
即時型アレルギーにおいて重要な役割を演じているマスト細胞は細胞膜上にIgEのFc部分を認識する受容体、FcεRIを発現しており、ここに結合したIgEが多価抗原により架橋されることにより、細胞内顆粒に貯蔵していたヒスタミンやセロトニン等を細胞外に放出する、脱顆粒反応が引き起こされる。ラット腹腔由来のマスト細胞においては、FcεRIの架橋に加え、ホスファチジルセリン(PS)またはリゾホスファチジルセリン(lysoPS)の添加により、脱顆粒反応が著しく促進されることが知られている。lysoPSの活性化能はPSの約1000倍強い。しかし、lysoPSがどのように産生され、マスト細胞に受け渡されるのか、全くわかっていない。我々は、PSを特異的に加水分解し、lysoPSを産生する酵素、ホスファチジルセリン特異的ホスホリパーゼA1(PS-PLA1)の精製とCDNAクローニングが行なってきた。PS-PLA1は、PSのglycerol骨格のsn-1位のアシル基を加水分解し、従来知られている1-アシル型lysoPS(1-acyl-2-lysoPS)とは異なる、sn-2位に脂肪酸が結合した、2-アシル型lysoPS(2-acyl-1-lysoPS)を産生する。また、PS-PLA1は各種炎症刺激によりその発現が上昇し、炎症部位に存在することがわがっている。そこで我々は、PS-PLA1が2-アシル型lysoPSの産生を通してマスト細胞の活性化に関与するのではないかと考えた。 リコンビナントPS-PLA1を用いたin vitroの実験から、PS-PLA1はマスト細胞の抗原-IgE依存的な脱顆粒反応を促進することがわかった。また、PS-PLA1の効果はlysoPSの産生を介していることがわかった。
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