研究課題/領域番号 |
09771976
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
奥田 真弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (70252426)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 腎尿細管 / 分泌 / 塩基性薬物 / 有機カチオントランスポータ / 側底膜 / アフリカツメガエル卵母細胞 / 動物細胞安定発現系 |
研究概要 |
本研究では、ラット有機カオントランスポータOCT1と機能特性について、卵母細胞発現系及び動物細胞安定発現系を用いて検討した。 1. アフリカツメガエル卵母細胞発現系によるOCT1、OCT2の機能解析:OCT2を発現させた卵母細胞によるテトラエチルアンモニウム(TEA)取り込みは、膜ポテンシャルの影響を受けたが、pH勾配の影響は受けなかった。OCT2に対するTEAの見かけの親和性は、膜ポテンシャルによって上昇したが、最大輸送活性はほとんど影響を受けなかった。OCT1及びOCT2発現卵母細胞において、TEA及1l-メチル-4-フェニルピリジニウム(MPP)の輸送が促進されたが、両性イオンのレボフロキサシンは輸送されなかった。 2. OCT1及びOCT2 cDNA導入MDCK細胞の確立並びに塩基性薬物輸送特性の解析:イヌ腎由来の培養上皮細胞MDCKに、OCT1またはOCT2 cDNAを挿入した発現ベクターを導入することにより、トランスポータの安定発現系(MDCK-OCT1及びMDCK-OCT2)を作成した。MDCK-OCT1及びMDCK-OCT2細胞によるTEA取り込みは、側底膜に薬物を添加した場合にのみ認められた。両トランスフェクタントによるTEA取り込みの濃度依存性を検討したところ、OCT1及びOCT2の基質親和性は類似していた。両トランスフェクタントのTEA取り込みに対する種々イオン性化合物の阻害効果を解析したところ、MPP、シメチジン、キニジン、ニコチン、N^1-メチルニコチンアミド、グアニジンによる阻害が認められたが、両性イオン化合物のセファレキシンによる阻害はほとんど認められなかった。各化合物の阻害定数はOCTl、OCT2間でほとんど差がなかったことから、OCT1及びOCT2は類似した基質認識特性を有する有機カチオントランスポータであると考えられた。
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