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脳内チトクロームP450の神経疾患に与える影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09771995
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関昭和大学

研究代表者

大井 浩明  昭和大学, 薬学部, 講師 (60194065)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードチトクロームP450 / パーキンソン病 / MPTP / RT-PCR / 脳
研究概要

マウスにおいてパーキンソン病様症状を引き起こす1-メチル-4-フェニル-1,2,3,6-テトラヒドロピリジン(MPTP)による神経毒性に与えるチトクロームP450(P450)誘導剤の影響を検討した。パーキンソン病様症状発現の評価には、その主症状の一つである無動を定量的に測定できることより、小川らが開発したポールテストを用いた。3-メチルコランスレン(3MC)(30mg/kg)をMPTP(40mg/kg)と同時に4日間腹腔内投与したところ、最終回投与後24時間におけるテストで、3MC同時投与群の測定値がMPTP単独投与群より有意に増大した。また、両群ともに溶剤のみを投与したコントロール群よりも測定値が有意に増大していた。3MC単独投与群とコントロール群では測定値に有意の差は認められなかった。以上より、3MCそれ自身にはパーキンソン病様症状発現作用はなく、おそらくはMPTPの解毒に関与する酵素の阻害または、活性化に関与する酵素の誘導を介してMPTPの毒性発現の増強を行っていると思われる。MPTPは脳内でモノアミン酸化酵素B型(MAOB)により活性化されることが知られているが、3MC投与によりマウス脳内のMAOBが誘導されるか否かについては報告がない。また、脳内にMPTPの解毒的代謝を行うP450分子種あるいはエストラジオールなどのMPTPの神経毒性を軽減させるような化合物の代謝を行うP450分子種が存在し、3MC投与によりその発現量が変化している可能性も考えられる。今後は、その観点から両酵素の3MC投与による発現量の変化を検討すべく、研究を進行させる予定である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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