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抗原誘発気道過敏性時の摘出気管支平滑筋収縮におけるカルシウム感受性の変化

研究課題

研究課題/領域番号 09772004
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関星薬科大学

研究代表者

千葉 義彦  星薬科大学, 薬学部, 助手 (00287848)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード気管支喘息 / 気道過敏性 / 気管支平滑筋収縮 / カルシウム感受性 / スキンドファイバー標本 / 低分子量GTP結合蛋白質 / Rho / 細胞内情報伝達 / Pho
研究概要

平滑筋収縮時の収縮エレメントのカルシウム感受性を生理学的・薬理学的に解析するために,まず,ラット肺肉細気管支平滑筋のスキンドファイバー標本の作製を試みた.本標本の作製には一般的に,β-escin,α-toxin等が用いられるが,数多くの検討を行った結果,幅0.1mm,直径0.5mmの肺内気管支切片に対して10μMβ-escinを23℃にて30分間処置することにより,再現性の良いCa^<2+>収縮が得られることが明かとなった.また,本スキンドファイバー法を用いて,正常群と気道過敏性群の肺内気管支平滑筋のCa^<2+>収縮を比較したところ,両群間で著明な差は認められなかった.この結果より,気道過敏性時において,少なくともベースラインレベル(すなわちアゴニスト等の刺激がない場合)の収縮エレメントのカルシウム感受性には変化がないことが明かとなった.また,アセチルコリン誘発カルシウム感受性亢進については,正常群と比較して気道過敏性群ではより大きく発現することが明らかとなった.さらに,このアセチルコリン誘発カルシウム感受性亢進現象は低分子量GTP結合蛋白質であるRhoの阻害薬であるC3により完全に抑制された.一方,Western blot法を用いて定量を行った結果,気道過敏性時に気管支組織のRho A含量が著明かつ有意に増大していることが明かとなった.以上の結果より,ラット気管支平滑筋において,Rho Aがアゴニスト誘発カルシウム感受性亢進に関与しており,気道過敏性時にこのRho Aを介したメカニズムが大きく亢進しており,その結果より強い収縮が惹起される可能性が示唆された

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Chiba,Y., et al.: "Augmented acetylcholine-induced, Rho-mediated Ca^<2+> sensitization of bronchial smooth muscle contraction in antigen-induced airway hyperresponsive rats." British Journal of Pharmacology. (in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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