研究課題/領域番号 |
09772019
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
川崎 清史 国立感染症研究所, 細胞化学部, 研究員 (60270641)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ミトコンドリア / リン脂質 / カルジオリピン / ホスファチジル グリセロール / ホスファチジルグリセロール |
研究概要 |
CHO細胞からホスファチジルグリセロリン酸(PGP)合成酵素をコードするcDNAを酵母のPGP合成酵素との類似性を基にして単離した。単離されたcDNAは553残基のアミノ酸からなるペプチドをコードしており計算上の分子量は62、329Da、酵母の酵素との相同性は34%であった。このcDNAを導入して一過的に発現させたCHO細胞ではコントロールベクターを導入した株と比べてPGP合成酵素の比活性が約15倍上昇した。我々が昨年度CHO細胞から精製しているPGP合成酵素の分子量とクローニングしたcDNAのコードする蛋白質のサイズはほぼ一致し、さらにcDNAがコードする蛋白質に対して作製した抗体が精製蛋白とも反応することからこのcDNAがPGP合成酵素をコードすると考えられる。さらにCHO細胞PGP合成酵素温度感受性変異株(PGS一S株)にcDNAを導入して安定して発現する株(PGS-S/cPGS1株)を得た。PGS-S/cPGS1株では変異株のPG合成速度の低下が野性株以上に回復し、その結果PG及びCL含量が野生株以上に回復していた。さらに、PGS-S/cPGS1株は変異株の細胞増殖速度の低下が野生株並に回復しており、また変異株のミトコンドリアの形態異常からも回復していた。以上のことからPGP合成酵素がミトコンドリアの形態と機能に重要であることが示された。
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