研究課題/領域番号 |
09772025
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小比賀 聡 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (80243252)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | アンチセンス / オリゴヌクレオチド / 合成 / ヌクレオシド類縁体 / RNA切断 / コンホメーション固定 / 核酸類縁体 / ヌクレオシド |
研究概要 |
これまでに申請者は、リン酸ジエステル結合のかわりにカルバメート結合でヌクレオシド間を結合したダイマーアナログ等をはじめ、数種類の新しい核酸類縁体を合成してきた。今年度は、これらに加えてヌクレオシドのコンホメーションを固定化した新規なヌクレオシド類縁体の合成を行いこれに成功した。これら新規なヌクレオシド類縁体の構造に関しては、^1H-NMRの詳細な解析、各種分子軌道計算の結果、さらにX線結晶構造解析等より、C3′-endo構造をとっていることを確認している。この結果から、これらコンホメーション固定型ヌクレオシド類縁体は標的mRNAに対して高い親和性を有することが大いに期待された。実際に、これらヌクレオシド類縁体を導入したオリゴヌグレオチドを種々作製し、その標的mRNAに対する親和性を検討したところ、これらが予想通り非常に優れた二重鎮形成能を有していることを明らかにすることができた。すなわち、このもののRNAに対する親和性はこれまでに類を見ない程優れており、さらにDNAとRNAとを認識する能力を兼ね備えているという極めて興味深い結果が得られた。また、その二重鎮形成時の構造に関してはCDスペクトルの解析から、安定性に優れたA型構造をとっていることを強く示唆する結果を得ている。一方、RNA鎖の切断を行う分子として、各種イミダゾール類縁体を設計し、これらの合成についても幅広く検討を行った。今後、これらRNA切断分子をオリゴヌクレオチドへ導入しそのRNA切断活性について評価していく予定である。
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