• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

イメージングフローサイトメーターを用いた血小板凝集塊の検出-基礎的検討ならびに臨床応用-

研究課題

研究課題/領域番号 09772065
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関山梨医科大学

研究代表者

佐藤 金夫  山梨医科大学, 医学部, 教務職員 (20242662)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードフローサイトメトリー / 血液 / 血小板凝集塊 / オーラミンO / セロトニン / CCDカメラ / 画像 / 血小板凝集能 / 多血小板血漿
研究概要

フローサイトメーター(R-3000、Sysmex)にパルスレーザーとCCDカメラを取り付けることでフローセル中を流れる細胞の画像を撮影できる装置(flow imaging cytometer,FIC)を用いて、全血を用いた血小板凝集能装置としての応用を試みた。
血液中には白血球、赤血球、血小板が存在するが、細胞の大きさ(前方散乱光強度)とRNA・DNAを染色する蛍光色素オーラミン0の蛍光強度を組み合わせることにより血小板を他の細胞と大まかに区別することができるようになった。更に、血小板凝集塊は単一血小板に比べて相対的に前方散乱光強度および蛍光強度が増加するので、対角線上に画像取り込み領域を設定する事で効率よく血小板凝集塊の検出ができるようになった。
この測定系を用いてADP、エピネフリン、セロトニンなどのアゴニストによる血小板凝集の生成を観察した。現在広く用いられている血小板凝集能測定法(吸光度法)と比較すると、凝集塊の検出感度は10倍以上であり、数個の血小板からなる凝集塊も検出することができた。特に、セロトニンは血小板凝集惹起作用が弱く吸光度法では測定ができなかったが、100nM程度でも血小板凝集が生成していることを検出できた。
塩酸サルポグレラートはセロトニン受容体の拮抗阻害剤として慢性動脈閉塞症に使用されているが、セロトニン惹起血小板凝集が吸光度法では測定できないことから、他のアゴニストとの同時添加により増強される血小板凝集に対して抑制作用を評価していた。FICを用いることで、セロトニン単独刺激により惹起された血小坂凝集に対する塩酸サルポグレラートの抑制作用を評価することができた。
また、臨床検体を用いた検討では、急性心筋梗塞患者(2例)の流血中に血小板凝集塊が生成していることを静脈血を用いてin vitroで確認することができた。今後は、疾患の例数を増やすと共に、治療に伴う変化について、詳細な検討を加えていきたい。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐藤金夫: "高感度測定系を用いたセロトニン惹起血小板凝集に対する5HT_2受容体阻害剤の評価" 新薬と臨牀. 48・4. 590-596 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi