研究課題/領域番号 |
09772079
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
亀井 智子 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (80238443)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 訪問看護 / 質保証 / ケアプラン / 評価 / 質の保証 |
研究概要 |
1. 目的:訪問看護におけるアセスメント、問題・ニーズ、ケアプラン、ケア内容に関する訪問看護利用者側の変化をもとに、訪問看護の質を保証するための評価方法を検討する。 2. 対象と方法:対象は訪問看護部門をもつ医療機関で協力の得られた2機関の訪問看護利用者のうち、成人かつ利用者の同意が得られた者20名。 方法は(1)文献による訪問看護の質を評価する方法の検討、(2)事例調査とした。事例調査では、日本訪問看護振興財団版成人高齢者用アセスメントとケアプランを用いて、新規訪問対象事例の情報を月1回、3ケ月間にわたり担当看護婦に評価してもらった。尚、担当看護婦には事前にアセスメント票開発経緯に関する講義を行った。 3. 結果と考察:1)対象は男性8例、女性12例で、平均年齢は69.7(54〜88)歳、主疾患は脳梗塞7名(35%)、癌・脊髄損傷・肺気腫・結核後遺症・全身性強皮症各2名(10%)が多かった。 2) 3ケ月間の訪問看護期間中、全例アセスメント結果にはいずれかの変化がみられた。しかし、問題ニーズ領域の改善に至った者は2例、逆に新たな問題・ニーズが認められた者は6例、変化なし12例であった。 3) 訪問看護の質保証を意図して利用者の問題・ニーズ改善の評価を行うにはstructure(訪問看護機関の特徴、時間外訪問の有無、他機関連携など)-process(利用者の疾病安定性・訪問看護内容・処置内容、訪問頻度、社会資源利用など)-outcome(身体面・心理面・日常生活面、介護状況など)の視点をもつことが必要であると考えられた。
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